ミーン・ガールズ


アフリカ育ちのケイディ(リンゼイ・ローハン)は、16歳にしてアメリカの高校に編入することに。初めての学校社会はわからないことだらけ。戸惑っているうち、女王様レジーナ(レイチェル・マクアダムス)とその取り巻きによる「ドールズ」(原語では「the plastics」)の一員にされてしまう。ところがレジーナの元彼にひとめ惚れしてしまい…
(以下の文章は結末に触れています)



マイケル・レーマン「ヘザース ベロニカの熱い日」のような話かと思ってたら、リンゼイが主演だけあり、取りあえず丸く収まってめでたしめでたし?でした。作中のコネタは結構辛辣だけど…傍から見てるぶんには面白い。
私は小学校から大学に至るまで、こういう環境に遭遇したことがないので、階級・派閥バリバリの小社会も結構面白そうじゃない?と思ってしまう。それは大人になって「学校なんて数年間過ごすだけの世界」ということが分かってるからだろうな。
しかし学校って、ほんと色んな子がいるよなあ!学食の机が派閥によって分かれてるんだけど、「いけてるアジア系」「いけてないアジア系」「よく食べる女」「食べない女」「運動部」「クスリ漬け」…ドールズの三人も皆個性的で見飽きない。
リンゼイと最初に親しくなるゴスっ子メイクのジャニス・イアン彼女/作中ジャニスの曲がちゃんと流れる)も肉肉しくて面白い顔で、ほっぺを引っ張りたくなる!スッピンを想像しながら見てたんだけど、普段はこんなかんじなんだね。


終盤、レジーナに取って代わっただけの自分(「shut up!」口癖まで移ってしまってる)を反省したケイディ。ポロシャツにまとめ髪で数学大会に出場すると、敵チームの女の子はとんでもなく冴えないヤツ。「眉毛くらいそろえればいいのに…なんてダサいの」。
でもふと思う、「相手を罵倒したって、勝負に勝つわけじゃない」「他人をデブと言ったところで、自分が痩せるわけじゃない」。
彼女がこのことに気付くシーンがこの映画のクライマックスだ。


数学の先生がすごくいいカンジだな〜と思って調べてみたら、ティナ・フェイという名で、この映画の脚本も担当しているらしい。
あと、リンゼイが好きになるジョナサン・ベネット(/はちょっと濃いかも…(笑))、私が昔好きだった人に顔や体格が似てる。スポーツやっててアタマの固い、すてきな人でした。リンゼイは授業中振り向いた彼にひとめ惚れしてしまうんだけど、私も同じくドキッとしてしまった。
「誰にだって悪いところはあるさ、レジーナの場合はちょっと目立つだけ」…そうなのかもしれない。しかしこんなこと言える彼はなんてオトナなんだ。却って接しづらい(笑)