ミオ



久々に新宿のツタヤに行ったら、洋画の俳優別コーナーと韓国ものコーナーの場所が入れ替わってた…
バットマンつながりで?クリスチャン・ベールの劇場デビュー作「ミオ」('87/ASIN:B00006HBFS)を借りてきました。原作は「長くつ下のピッピ」のアストリッド・リンドグレーンによる「ミオよ、わたしのミオ」(ASIN:4001140802)。
私はクリスチャンとおない年なんで、彼の出演映画を観ると、これ撮ってたとき私もこのくらいの大きさ(物理的な大きさは随分違うけど)だったんだなあ、と思ってしまう。このときは12〜3歳。まあ紅顔の美少年といっていいでしょう。


ストックホルムで義理の両親と暮らす少年ボッセ(ニコラス・ピッガード)は、精霊に導かれて「はるかな国」へ。そこは彼の父親(ティモシー・ボトムズ)が治める美しい島。ボッセは実はミオという名の王子であった。
しかし国の平和は悪の支配者カトー(クリストファー・リー)によって脅かされていた。ミオは親友のユムユム(クリスチャン・ベール)とともに征伐の旅に出る。



原作読んだこともあるのですが、昔なので記憶がおぼろげ。でもやはり、100分足らずの映画に色々盛り込むのは難しいのかなあと思ったり…
文章では色々想像できるけど、映像となると、ヘタしたら、わあクリストファー・リー様が剣持ったガキ相手にがんばってらっしゃるよ〜と思われてしまうもん。
原作ではたしか、元の世界と「はるかな国」には色々共通点があり、そこが怖くて面白いんだけど(つまり、少年が現実逃避の末に生み出した幻想なのでは…という)、映画では、明らかに共通しているのはユムユムが親友であるということだけ。
その他面白そうな事もちょろちょろ起こるのですが、なんだか消化不良に終わってしまう。
(たとえば冒険の序盤、ミオとユムユムが鍛冶屋のおじさんに「決して他人を信用してはならんぞ」とアドバイスを受けるんだけど、別段このセリフが活かされるシーンはない)
それでも、冒頭の寒々としたストックホルムの町の情景や、ごく普通の少年たちがじゃれあいながら旅をする様は楽しかったです。
クリスチャンは身体もすらっと大きく、役柄上お兄ちゃんキャラで落ち着いたかんじ。
吹き替え版ビデオしかなかったのが残念。声が聴きたいのに〜。