ビッグ・バウンス


銀座シネパトスといえば、私が「ズーランダー」でオーウェン・ウィルソンに一目惚れした場所(以前から知ってはいたけど、主役級で出てくるまで恋心に気付かない私…)。その後実家に戻ってしまったこともあって、訪れるのは2年ぶり。前回は満員だったけど、今日は観客10人もいませんでした。
以下ネタバレはしていませんが、これから劇場で観る予定の人は…いや、ある意味却って目を通して欲しいかも(笑)



ジャック(オーウェン)は空き巣専門の小悪党。足を洗おうとハワイに流れてきたが、ありついた仕事をクビになってしまう。しかし地元の名士ウォルター(モーガン・フリーマン)が雑用に雇ってくれた。
そんなある日、富豪リッチー(ゲイリー・シニーズ)の愛人、ナンシーが彼に仕事をもちかけてくる。


エルモア・レナード原作の犯罪モノってことで、皆騙しあってるんだな、誰と誰がつるんでるんだろう?と思いつつ観るわけだけど、サスペンスの醍醐味が全く感じられなくて…
何故こんなにちんまり薄味なんだろう、と考えてみるに、たぶん、オーウェンが主役だというのもあると思う…
私は彼のB級ぽいとこがたまらなく好きなのですが、それも、もうちょっとはじけたストーリーや、はじけた相棒、色とりどりの出演者あってこそ輝くものだと思う…
場面場面は結構おもしろいし、オーウェンの役柄はいつものまんま、はまってるし、ベッドに縛られたりそういうシーンもあるんだけど、ゲイリー・シニーズモーガン・フリーマンといった豪華キャストの見せ場が無くて勿体なさすぎる。
一方チャーリー・シーンは結構見せ場がある(笑)しかし「最‘狂’絶叫計画」から一年くらいしか経ってないはずなのに、えらい太ったなあ。
それから、ジャックの親友・フランクを演じてる人、ものすごくしょっちゅう見かける気がするんだけど、名前がわからない…(調べた)グレゴリー・スポールダーだって。
F「困ってるんだよ!友達だろ?」
J「オレたちの友情は、ピンチのときに助け合わないからこそウマくいってるんじゃないか」
まあ、このセリフを言わせたらオーウェンはたしかに世界一かも…


「big bounce」とは「大ボラ」のこと。最後「大法螺」という漢字がどーんと出てくるのですが、欧米の映画に漢字が出てくることなんてしょっちゅうだけど、可愛らしくて笑っちゃうこともあれば、今回のように、何もこのキメシーンに…と思ってしまうこともあり。
後者の他の例は「ダーティ・ダンシング」とかね。二人が初めて身体を重ねあう場面にいきなり…えーと何て書いてあったかなあ、忘れちゃったけど。