ぼくセザール 10歳半 1m39cm



「ぼくセザール 10歳半 1m39cm」観ました。以下ネタバレあり。
さすがフランス映画、なんてキュートなオープニングだろう…と思ってたら、雨音は○○に替わり…ちゃんと手洗わなきゃダメだよ〜。
「1メートル39センチ、ちょっとデブ」のセザールは、クリクリ目のママ(「パルプ・フィクション」でブルース・ウィリスの恋人役だったマリア・ド・メデイルシュ)、ぶっきらぼうなパパ(中川家の弟が老けたかんじ)との3人暮らし。甘いお菓子が大好きで、運動は不得意。
彼の部屋がすごく楽しくて、だって勉強机のシートにはデッカイお菓子の写真、クルマやケーキのフィギュア、ボディビルダーの写真(あんなんになりたいの…?)、好きなもの何でもごたまぜに置いてある。
カメラは彼の視線、1メートル39センチに据えて撮られてるのですが、私は子供のころ(彼のように)「見下ろされるのがイヤ」だなんて思ったことなかったなあ。いっぱしのオトナのつもりだったのか、それとも忘れちゃったのか…


あこがれの女の子、サラは勝気な女王様タイプ。いつもパンツスタイルで、とても頼りになる。図書館での英断は惚れ惚れしちゃった(やってることはよくないけど・笑)。「ラブ・アクチュアリー」でも、サム君のあこがれの上級生は歌のうまいかっこいい子だったけど、ああいうのほほえましい。
まともな男で彼女を好きにならないヤツはいない」なんてセザールのモノローグが可笑しい…(あんなプックリほっぺで!)
でもって、セザールの親友兼恋のライバルとなるのが同じクラスのモルガンなんだけど、この子のカッコよさがまた絶妙。美形ってわけじゃないけど、スラッとしてて、女慣れしてて、やんちゃだけど結構マジメなとこもあって。
下水道見学に行ったとき、臭わないようにサラの口元にハンカチを結んであげるんだけど、そのおぼつかないながらも自信ありげな手つきがいいんだ。男の人に髪の毛触られるのって大好き。
その後モルガンは彼女の髪をくしゃっとやるんだけど、横で見ていたセザールもどうしても触りたくなっちゃって、どさくさに紛れて後ろからタッチしてしまうという。
(そういや小学生のころ、クラスの女の子の髪の毛一本ずつ集めて下敷きに貼ってる男の子がいたなあ…)
映画の前半はセザールのパパの刑務所?騒動、後半は仲間3人での大冒険が描かれます。盛りだくさんで楽しかった。


アンナ・カリーナも出てます。あの格好、かつてイギリスに渡ったグルーピーとでもいう設定なのかなあ?家に泊めた三人に、パジャマとしてツェッペリンなんかのTシャツ着せてあげてたし。
音楽もよかったです。ヴァン・モリソンの「グロリア」(=アンナ・カリーナの役名)もアリ。