それぞれの上京


書店でたかぎなおこ「上京はしたけれど」(ASIN:4840111081)をパラパラめくってみる。
彼女は「150cmライフ」(ASIN:4840107262/marui website版)で有名なイラストレイターの方。私は背もそう高くないし(といっても150と157じゃ全然違うものなんだろうか?)地方から上京したクチだけど、あまり共感できるところがなくて、自分は鈍感かつずうずうしいんだなと思いました。


この中の「田舎の父親が訪ねてくる」話を読んで、デビュー数年後のさくらももこが「上京時に引越しを手伝ってくれた母親が帰るまでの話」を描いてたのを思い出した。これ泣けるんだ。そうそう、先月出た文庫「ほのぼの劇場」に入ってる「ひとりになった日」だ。当初はちびまる子ちゃんの何巻だかに入ってたはずだけど、実家に置いてきたので確認できない。
でもって今たかぎなおこのサイトみてみたら、私とおない年でりぼんに投稿などしてたみたいなので、彼女もきっとこれを読んだことがあるに違いない。


下のほうで東海林さだおのこと書いてて思い出したんだけど、彼によると、かつての地方出身者は、初めて上京した際どの駅で降りたかによってその後の生息地域が決まってたという。
北から来て上野で降りた人は東京の北側に、南から来て東京に下りた人は南側に居ついてしまうんだって。私なんて新宿区内でばかり引越ししてるけど、行動範囲の狭い人は、今でもそういう傾向があるかもしれない。


私が初めて東京を訪れたのは、ディズニーランドができたとき。その次が中学の修学旅行。泊まったのは池袋のサンシャインシティプリンスホテル(3日間グループ行動だったのでスケジュールは全部自分達で決めたんだけど、次の日上野美術館に行ったら休みだった。美術館が大抵月曜休みだってこと、先生も気付いてくれたらいいのに…)。でもって最後?が受験のとき。やはり池袋のメトロポリタンに何日間か宿泊。
だから、池袋も特別な町だ。住んだことこそないけど、学生時代は目白近辺に友達が何人か住んでたから、よく遊んだし。母親も学生時代この近辺に住んでおり、当時東京で働いてた父親とよくデートしていたそう。
(ちなみに林真理子が「食べるたびに、哀しくって…」で70年前後のこのあたりのことを結構書いてるんだけど、哀愁あふれてて面白い)
といってもここ数年全然足を向けてないんだけど…久しぶりに何か用事作って行ってみようかなあ。
(参考リンク…池袋にゆかりのある芸能人 / 雑司が谷霊園、著名人の墓ベスト10