男と女


なぜ自分は「男しかダメ」なんだろう、としきりに考えてた時期があります。社会に毒されてるようで、もっと自由になりたいと。
昔、女性とのそういう機会が2回ほどあったのですが、触った瞬間「なまぬるい…」と感じて手がひっこんでしまった。男性なら、どんな内容であれ、触れ合えば即座に何かが立ち現れるんだけど、そういうこともなくて。勿論(私にとって)女性のほうが下位というわけじゃなくて、女性の場合、一言言葉を交わしてはじめて意味が出てくるというか、まあそれ以前に、視覚的にも触感的にも、丸っこいのは自分だけでじゅうぶんだってのもある。固くて密度のあるものに、性的に惹かれてしまう。
ただ、男性は、意識が常に外側に、外側に向いている人が多いので、つまり、手を伸ばして抱こうとしても逆にこっちが巻き込まれてしまうというか、そういうふうでなきゃいいのになあと思うことがあります。自分がはたらきかけることでのみ、相手を喜ばせられるわけじゃないのに。


姫野カオルコが「ツ、イ、ラ、ク」で「本当に同性に肩入れできる女性は真の美人だけだ」というようなことを書いてたけど、結局のところ私もそういう考えで、勿論(ゲイやバイとまでいかずとも)同性に興味のある女性だっているだろうけど、誰も訪れない部屋に女の子の写真飾ったり、誰も読まない日記に女の子の話書いたりする人は、果たしてそのうち何割いるかってこと。女の子好きな自分、のアピールが多分であるような印象を受けることも多いから。


追記:
グーチーさんが「実際に機会があって初めて自分のスタンスを確認できる」とコメントしてくれたけど、その通りだよね…
私は中学生のころ、速水亮峰岸徹が好きで、といっても同級生や他に好きな人もいたけど、いわゆるオジサマ系がわりと好きで、それなりの年になってからは、10〜20くらい上の人とおつきあいすることが多かったんだけど、実際そうなってみると、芸能人とか見ても、そういうタイプに興味がなくなってしまった。実生活ではなんだかんだいって、結局年上の人とつきあうことが多かったけど。
男と女になると、シブい服着て座ってるの眺めてるんじゃすまないし(笑)裸になったり、ふざけたり、だから匂いや感触みたいのがとても大事で、若さの価値もやっぱりあるし、それ以外にも男性には素晴らしいところがたくさんあるし…そういうの体験した上で、やっぱり年上が好きって人も勿論いるだろうし、そう、手にして初めて、自分の嗜好に向き合うんだよね。


最初に書いた「毒されてるようで…」というのは、社会に生かされてる以上、社会に文句言っちゃいけないなとも思ってるのです。でも、そういうのに疑問感じて、あがいてしまうってのもまた仕方ないよね…