ウォルター少年と、夏の休日


「ウォルター少年と、夏の休日」観ました。
14歳の夏休み、田舎で暮らす偏屈ジイさん二人に預けられることになったウォルター少年(ハーレイ・ジョエル・オスメント)のお話。



冒頭、成人したウォルター少年が電話をとると「叔父さんが…」との知らせ。そしてあの夏の日々の回想がはじまるのですが…オスメント君が中途半端にムチムチになってるうえ、声もちょっとドス入ってて、こりゃ邦題から可愛い子供映画を期待してきた人にはキツイんじゃあ、と心配に。
…しかしオスメント君、気のせいか話が進むにつれてたくましく、感情豊かに成長していくのです。順撮りで日焼けでもしたのか(それでたくましく見えたのか)、演技力のせいなのか、後者も大きいと思うんだけど、やっぱり上手いなあ。
ジイさん二人(マイケル・ケインロバート・デュバル)は勿論とても良かったです。セールスマンを銃でおっぱらうなどの「イカしたじいさんぶり」はありがちな描写だけど、二人の貫禄で見せてしまう。他のキャラクター(二人の財産を狙う親族など)も、それぞれ自分の役きっちりこなしてて、楽しく観られました。犬とブタも可愛かった。
でもって最後に「ビッグ・フィッシュ」と似たオチがあるのですが、涙ガマンしてたのがこらきれず、ここで崩壊…
世代によって、環境によって、人は違うものだけど、「自分が思ってる、信じてる」ことを伝え合うことで心は近づくんだなと思いました。



かつてのマイケル・ケイン(といってもほんとに若い頃の姿は見たことないけど)って、私めちゃめちゃタイプなんです。通常は男性の見上げ目線に弱いんだけど、ケイン様には上から見下ろされて皮肉を言われたい。
回想シーンに登場する若かりし頃、もしかして多少は似てる人選んだのかなあ?と期待してたのですが、エンドクレジットのころにはもう顔忘れちゃうような役者さんだった。ちなみにデュバルの若い頃を演じた役者さんは、フレディ・マーキュリーに似てました。
今でもケイン様、70代の男性の中ではいちばんカッコいい一人だと思ってます。ちょっと人を喰ったような喋り方、昔から変わってない。