週末の記録



土曜日は三菱一号館美術館にて開催中の「ヴァロットン−冷たい炎の画家」展へ。
女嫌いというのが伝わってくる、と思っていたら途中の説明でもちらと触れられていた。物の描き方がとても素敵。文章なら「(その向こうの人々への)心理的距離」で済む、済んでしまう、でかでかと家具を配置した画の数々の魅力的なこと。



日曜日は数年ぶりに豊洲へ。小雨の中、ららぽーとのフードコートの海を臨むテラス席でお昼。韓国料理「ポジャギ」の土日限定牛タン重とカルビ重。セットの純豆腐が美味しかった。


ユナイテッド・シネマ豊洲にて、公開二日目の「アイ・フランケンシュタイン」。
グラフィック・ノベルを元とする本作は、「『フランケンシュタイン』なんて子どもを怖がらせる作り話」とされている世界において、実在し現代まで生き延びた「怪物」が、悪魔と天使の争いに巻き込まれる話。
同居人がフランケンシュタイン(博士)に興味がある、と言うのを切っ掛けに出向いたんだけど、上映中、何これ!と話し掛けずにいるのがやっとという位の内容だった(笑)ともあれビル・ナイの、上半身だけの後姿でそれと分かるシルエット、紅茶を飲む横顔に始まり、全編楽しそうな様子が見られてよかった。
結局のところ問題は、ビル・ナイ演じる悪魔の王子が口にする「誰もに父親がいる、父の名を名乗れないお前は一体何だ?」。ラストシーン、アメコミ映画御用達の高所に上った「彼」は、世界に向けて「I'm father's son. I, Frankenstein」と宣言する。これは「I, Robot」の逆…というより「カジノ・ロワイヤル」の名乗りを思い出してしまった(笑)