ベッドタイム・ストーリー


新宿ピカデリーにて観賞。休日の夜なのに空いてたので寂しかった。
アダムが車中で「Rock Me Amadeus」を歌うシーンが最高(字幕版で観たかいがあった!…そして、ファルコがもういないことを思って哀しくなった)



ホテルの設備係・スキーター(アダム・サンドラー)は、かつてオーナーだった父親(ジョナサン・プライス)から夢を引き継ぎ地道に働いているが、出世は困難。
ある日、姉の子どもたちに語って聞かせたおやすみ前の物語が現実となった。驚きつつもそれを成功に繋げようと試みるが…


想像してたよりずっと面白かった。予告編はダメすぎる!この映画はまず設定が面白いのに、あれじゃあ勘違いしちゃう。でも端的に印象づけるのは難しいから、しょうがないか。
私は「エージェント・ゾーハン」(感想)のように「アダムがいるだけで笑える」ものが好きだから、彼のキャラクターよりも設定やストーリー、脇役の面白さが目立つ映画はつい勿体なく思ってしまう。勿論それでもじゅうぶんだけど。友人役の偽ジョニー・デップみたいなラッセル・ブランド(ディズニー映画で役名が「ミッキー」・笑)、ライバル役のガイ・ピアース(クレジット見るまで誰だか分からなかった!)のつなぎ+少し浮いてるヘルメット姿、正しい役柄で出演してるロブ・シュナイダーも良い(笑)


アダムの「プレゼン」シーンがとにかく面白くて、劇場であれだけ長時間続けて笑ったのは久し振り。単純な笑いのパワーってすごい。比べる意味ないかもしれないけど、ベン・スティラーが「トロピック・サンダー」でシンプル・ジャックを演ったのより、こっちの方が断然好み(笑)


冒頭の過去シーンから正反対の性格であることが分かるスキーターと姉(コートニー・コックス)とが、ラストでは理解を深めるのがいい。
また、この映画の大きな魅力は、舞台がホテルであること。スキーターいわく「家庭的な雰囲気がいいなら家に居ればいい、ホテルとは非日常を提供する場所」。子どもたちを連れ出す「キャンプ」が魅力的だ。ディズニー映画ってことで、ディズニーホテル(私は泊まったことないけど)のコンセプトを思ったりして。
ハッピー・マディソン制作の映画は、カラフルで、悪い人が出てこないというイメージがあるから、ディズニーとは相性がいいのかもしれない。


でもって「観終わった後にマシュマロが食べたくなる映画」でもある。ハンガーで焼いて。帰りにコンビニに寄ったけど、置いてなかったのでかなり欲求不満に…