ジャックとジル/ウソつきは結婚のはじまり



公開初日、新宿ピカデリーにて観賞。日本じゃ「ベッドタイム・ストーリー」以来久々のアダム・サンドラー劇場公開作。監督はデニス・デューガン。アダムは兄と妹の一人二役を演じる。


人種ネタ、小憎らしい子ども、動物、豪華キャストにお仲間、愛らしい音楽などを盛り込んだどうでもいい話、という大抵のアダム・サンドラーもの。でも「感動シーン」がアレ(ジャックとジルが「自分たちの言葉」で延々喋るので、観ている方には何だか全く分からない)ってだけでいい。ちょっと「トロピック・サンダー」のベン・スティラーを思い出した。この週末は「気休めの報酬」のクライマックスでも「ズーランダー」のベンを思い出してたので、偶然だ(笑)


本作を楽しみにしてた理由の一つは、大好きな「コーンヘッズ」以来ほぼ20年振りにスクリーンでデヴィッド・スペードが見られる!ということなんだけど、なかなか現れない。終盤やっと出てくるも「なんでこの役をわざわざ?」と思ったら、その後にあっても無くてもいい、仲間ならではの一幕があった。しかし例によってひどい(笑)
ロブ・シュナイダーは名前が出てくるのみで残念…と思いきや、クレジットに「Alan」役とあった。どこにいたんだろ?


同時期にDVDが発売された「ウソつきは結婚のはじまり」も観た。アダム・サンドラーデニス・デューガンの、同じく2011年作。

ジェニファー・アニストンほど美貌を保ってやっと「アダム・サンドラーが」「若い美女から乗り換える」役か、女は辛いぜと思うも、結構楽しかった。二人のやりとりに、「デート&ナイト」の冒頭には敵わないけど、パートナーとして気が合うってのは、他人を茶化して楽しめるってことなのかなと思った。「ジャックとジル」におけるアル・パチーノ枠?ニコール・キッドマンも好演。しかしアダム度は「ジャックとジル」の方が高いから、なぜあちらが公開されてこっちがスルーなのか、よく分からない。


昨今は「セックスしても『本気』にはならない」キャラ流行りだけど、アダムの場合、冒頭に「結婚式当日に花嫁に傷つけられた」という「理由」が丁寧に示される(「ジャックとジル」に若干リンクしている)。花嫁とその友人達の描写がえげつないのが却って気持ちよく、こういう思い切りのよさって大事だよなあと思う。


見逃しちゃった「モンスター上司」の宣伝では、ジェニファー・アニストンが下ネタ演技を頑張ってる、ということが強調されてたけど、本作の前半にもそういう部分があり、私の目には強調するまでもない、見慣れたもののようにはまってた。彼女は大体、何でも出来る。