消されたライセンス


慰めの報酬」の先行上映を観た(感想)のち、007シリーズを何か…と思い、通じるところのある「消されたライセンス」('89)を借りてきた。



私にとってのジェームズ・ボンドは、リアルタイムに劇場で観たブロスナン。動きもきれいだし、仲良くなりたいタイプ。コネリーはオヤジっぽくて苦手だし、ムーアは冗談にしか思えない(と言いつつ、どちらも観れば楽しいけど)。もう一人は覚えてない。でもダニエル・クレイグが登場したら、あんな、パッと見は田舎のカッパみたいなのに、不思議と超・洗練された雰囲気もあって、かっこよくて惚れてしまった。


ティモシー・ダルトンが主演した「リビング・デイライツ」「消されたライセンス」当時、私は小・中学生で、映画は観てたけど007に興味がなかった。「消された〜」をあらためて観ると、「慰めの報酬」と「復讐」つながりではあるけど、昔の映画って単純だったんだなあ!としみじみ思う。形見のライターで復讐を遂げ、爽快に終わる。いつも?散々な目に遭ってるフェリックス・ライターが、「慰め〜」では報われて良かった(笑)


しかしティモシー・ダルトンは、ルックスがいまいち…「冬のライオン」「アガサ・愛の失踪事件」などもっと昔のものはいいと思うんだけど。
ガソリンの切れたボートの上で、知り合ったばかりの味方側のボンドガールと見つめ合いキスを…という場面で、えっなんで?キスしたいか?と思ってしまった。その後、敵側のボンドガールもボンドに惚れて、湿っぽいことになるのも嫌だ(笑)「慰めの報酬」のストロベリーが、他の女と一緒のボンドを涼しい顔で助けてあげるシーンは、観ていて気分良かった。