アクロス・ザ・ユニバース


全編ビートルズの曲で構成されるミュージカル。
夏の始めにサントラを購入し、何度か聴いた。原曲で同じ順のプレイリストも作った。ビートルズは、どんなカバーであろうと、その後に原曲を聴きたくなるからふしぎだ。

Across the Universe (Dlx)

Across the Universe (Dlx)

同居人が事前に「マジカル・ミステリー・ツアー」を観返そうと言うので、借りてもきた。新宿のツタヤには置いてなかったけど、検索したら在庫があったので店員さんに出してもらった。今は棚に並んでるの、うちらのおかげだ(笑)



映画はテンポがよく面白かった。実際の人物や出来事の程よいからめ具合も楽しい(「ヤング・インディ」シリーズを思い出した)。雰囲気は健全で、へんな言い方だけど、田舎にいるときに夢見る都会の甘さのようなものを感じた。
一番良かった曲は「I've Just Seen A Face」。もともと好きな曲だけど、恋におちた主人公がはしゃぐボーリング場のシーンでは、更に速く流れて楽しい。他の曲も見せ方、聴かせ方にいろいろ工夫がなされており、皆の手によって歌われるので飽きない。ラストのボノによる「Lucy〜」は好きになれなかったけど…。


ジム・スタージェスを「ラスベガスをぶっつぶせ」で観た際(撮影は「アクロス〜」のほうが先だそう)、素晴らしくスーツが似合うことにびっくりしたけど、今回もその長い手脚の魅力が発揮されていた。暗闇でも陰を持つ長いまつげ、でかい人特有の猫背ぶり、つなぎフェチの私には作業着姿もぐっとくる。
冒頭とラスト近くに出てくるリバプールの町も味わい深く、ふつうのおじさんたちの着るPコート、海辺でお弁当を食べるジムの傍らの黄色い水筒などが印象的だった。