ダメだということ


のだめカンタービレ」の二ノ宮知子出世作は「平成よっぱらい研究所」である。ちなみに私は「GREEN」「天才ファミリー・カンパニー」「のだめ〜」と、全部ではないものの著作は大体読んでます。
「平成よっぱらい研究所」は、二ノ宮知子本人をはじめとする過激なよっぱらいたちの生態を描いたお笑いドキュメンタリー。
昨年、文庫版が出たんだけど、書店でその表紙を見て、なんともいえずもやもやした気持ちになってしまった。
コレは著者本人ではなくて、飲み屋で酔っ払っていた素人女性らしいんだけど(私は文庫買ってないから詳しくは知らない)、この全く「小奇麗さ」を失っていない加減はどうだ!バリバリ「撮られてる」ことを意識した写真としか思えない。ほんとに汚い写真なんて使えないだろうけど。
たいていの場合、「ダメ」をネタにする人って全然ちゃんとしてる。「テスト前に「全然勉強してない〜」と言いつつちゃんと通ってくタイプ」などとよく言うけど、二ノ宮知子現代洋子あたりのエッセイ漫画はまさにそういうカンジがして、全然楽しくない。
はっきりいって私は社会的にはダメな人間である。でもそのことを他人に知らしめる気はないし、(自分の人生ではなく、それを告白することを)恥ずかしいと思っている。それなのに、私からしたらたいしてダメでもない人間が、ダメをネタにして金儲けをしてる…というのがシャクなのかもしれない(笑)まあ、根っからのダメ人間ならそもそも漫画なんて描けないだろうけど。