スパイダーマン2


スパイダーマン2」観ました。



そもそも映画「スパイダーマン」は、「ウェブを使ってビルの谷間をとびまわる」という映像が作られた時点で素晴らしい。小学生のころ、休み時間になるとブランコにすっとんでって、意味もなく高く高くぶんぶん漕いでたものだけど、ああいう、腹がえぐられるような快感が味わえる。初めて見たときは感激しちゃったよ。
今回、メイおばさんを助けたスパイダーマンが跳んで帰ろうとすると、近くにいた女性が「私も連れてって!」というようなことを言うんだけど、そうだよね、女のコなら一緒に飛んでみたいよね。心なしかおばさんもウキウキしてたもん。
しかもあの速さなもんだから、雑踏から人一人いないところへ瞬時に移動できてしまう。前作で、初めてMJを助けたあと二人で教会に降り立つシーンとか。ああいうのドキドキしちゃう。彼女がヒーローに恋しちゃったのもわかる。


1の場合、ウィレム・デフォーがあの中入ってると思うだけで最高に可笑しいんだけど…
最近では「デスペラード」の包帯巻き巻き男、スパイダーマンのグリーンゴブリンしかり、結構そういう色物系、楽しくやっちゃうタイプだよね。ウォーターズの「クライ・ベイビー」、「ストリート・オブ・ファイアー」のアルマーニの魚屋さんなんかもあったっけ。
次作はウェス・アンダーソンの新作ビル・マーレイオーウェン・ウィルソンアンジェリカ・ヒューストンと共演!)だそうで、楽しみ。


閑話休題。以降ネタバレあり。
「2」のオープニングはとてもカッコいいです。1と同じくウェブ+ダニー・エルフマン、に加えてアメコミの絵でこれまでの名場面をたどってみせるんだけど、前作観てないと全然わからないと思うので、未見の人は絶対観ておきましょう。
(ジェイムソン社長のところに奥さんから電話がかかってくるシーンなど、前作見てるといきなり笑える)


スパイダーマンってセンチメンタルなお話だ。1のときも何度かうるうるしちゃったけど、今回は、MJの至近距離で顔をさらしたピーターが、壁支えながら「すごく重いよ…」と言うのにほろっときてしまいました。愛する人の前では、ときに強く、ときに弱くもなってしまう、人間って。


スパイダースーツは「股もキツくて…」だそうだけど、そりゃあんなパンツ(病院での診察シーン参照)穿いてたらゴロゴロするよ!いや、スパイダースーツのときはパンツはいてないのかな。


あと細かいことだけど、最後にMJがしてたピアス。婚約指輪とお揃いに見えたので、たぶん贈られたものだと思うんだけど、ピーターのもとに来るなら外してほしかったな…それで滞納してる家賃払うとか(笑)
それとも、彼を見送る窓辺のちょっと複雑な表情からして、次回また三角関係が復活するのかなあ、なんて思ったりして。