遊雀玉手箱 オハコの巻


三遊亭遊雀「熊の皮」
三遊亭遊雀「寝床」
三遊亭小遊三「替わり目」
 (中入)
三遊亭遊雀「紺屋高尾」


今回は「オハコの巻」、チラシに「ずうずうしいタイトルだけど愛情は人一倍だからご勘弁を」とあったけど、その名に恥じない素晴らしい会だった。
「ビッグゲスト」は小遊三。二人並んでのオープニングトークでは師匠が地デジについて語るものの、ただ「喋ってる」だけ、あまりのつまらなさに驚かされる(笑)高座(マクラ以外)はいつもながら面白かった。


マクラでいわく「最近の噺家は変わってきてる、寄席の楽屋の雰囲気が全然違う」。挙げられたエピソードは(遊雀さんと親しい)三三のことかな?と思ったら、やっぱりそうだった(笑)「熊の皮」最高に楽しかった。
いったん引っ込み文楽の出囃子で再登場(「独演会だから許してください・笑」)、「寝床」へ。一週間前に聴いたものに比べ、細かな部分が色々足されていた。
この日は噺ごとに着替えてたけど、中入後は私の初めて見る袴スタイル。花魁の重厚な感じを出すためかな?照明も落ち着いた感じに変更し、マクラなしで本編へ。私は「紺屋高尾」について、男の片思いの話なんて何が面白いんだと思ってるけど、遊雀さんのはとても良かった。のっけから、こんな馬鹿げた久蔵ってアリなのかと驚かされるんだけど、中盤それが活きて来る。陳腐な言い方だけど、メリハリあって楽しい。