ムーンプリンセスとまぼろしの白馬



(アマゾンでの取扱は無いようなので、本国のポスター画像を)


『イギリスを代表するファンタジーの名作「まぼろしの白馬」を、「テラビシアにかける橋」のガボア・クスポ監督で映画化』…という文句に惹かれて借りてみた。
叔父の家に引き取られた少女マリアが、荒れ果てた谷の呪いを解く話。主演にダコタ・ブルー・リチャーズ、叔父さんにヨアン・グリフィズ、悪?の親分にティム・カリーなど。
セットや衣装は、すごく豪華な学園祭という感じで、地に足が付いていながら限りなくポップ。


「永遠の闇から谷を救うため、5千回目の満月の夜までに、清らかな心を持つ『月姫』が真珠の首飾りを見つけなければならない」…という、ファンタジーが苦手な私には全く馴染めない内容(「白馬」は何なのかよく分からなかった。原作を読んでみたい)。加えてマリアや叔父さんのキャラクターが辛気臭いので、はじめはなかなか入り込めず。
しかし、私が「月姫」だなんて…とマリアが戸惑うばかりの前半は、きれいな服を着てるだけのお姫様ごっこという感じでつまらなかったけど、彼女がドレスを脱ぎ捨て森の中を駈け出すあたりから面白くなった。最後にきてユーモラスな描写が出てくるあたりも、もっと全編に散りばめられてたら…と勿体なく思った。