フリスコ・キッド


ロバート・アルドリッチ79年作。遺作「カリフォルニア・ドールス」の2年前に撮ったもの。
ビデオ屋で監督別の棚眺めてたら、観たことなかったので、借りてきました。



時は19世紀中頃、ポーランド出身のラビ・アブラム(ジーン・ワイルダー)と、流れ者の強盗フリスコ・キッドハリソン・フォード)の、いわゆる珍道中もの。
ジーン・ワイルダーは、ラビといっても祖国では落ちこぼれ。皆に反対されながら代表として出発、海を渡ってアメリカへやってくるのですが、早速だまされてお金をとられてしまう。たまたま知り合った強盗のハリソンに道案内を頼むんだけど、強盗に入った町の人達やらインディアンやらに追われるわ、戒律で「土曜日は馬に乗ってはいけない」からと頑なに歩いたり、聖書を落として探しに戻ったりでモタモタするわ、でもなんだかんだいってトラブルを切り抜けてめでたしめでたし、というお話。かるく観られるコメディです。
身ぐるみはがされたり何だりというシーンが多いので、やたら二人とも下着姿(当時の、ステテコみたいなやつ)になるのですが、そのカッコで海岸でじゃれついて遊ぶシーンにはちょっと、そう良くはない意味で、目のやり場に困った…(笑)
土曜は馬に乗ってはいけないといっても「陽が沈むまで」、身をかがめて「よし沈んだぞ」とやりすごしたり、結構いいかげんなジーン・ワイルダーが笑わせてくれる。


ちなみに冒頭、ジーン・ワイルダーアーミッシュの村人達に助けられるのですが、アーミッシュの出てくる映画としてはこれ、知らなかったし、ハリソン・フォードといえば私にとっては「刑事ジョン・ブック 目撃者」だから、(この映画ではハリソンとアーミッシュの絡み?はないんだけど)へえ〜と面白く観ました。