手紙を書く用事ができたので、世界堂に便せんと封筒を買いに行きました。
ここのレジの横には「練り消し」が置いてあるので、昔を思い出す。
子供のころは色んなものを集めてたけど、練り消しもそのひとつ。ああいう筏みたいな形状の実用的なやつじゃなくて、「コーラ」とか「ソーダ」とかの匂いがついたやつ。おじいちゃんによく買ってもらってた。
練り消しじゃなくて普通の消しゴムに匂いのついてるのも流行ったものだけど(今のは造形も凝ってるけど、そういうんじゃなくて、カタチは普通の四角いの)、私は「ごちゃごちゃしたものはダサい」という信念を貫くつまらない小学生だったので、シンプルな「りんご」とかを選んでたんだけど、友達が持っている「チーズケーキ」「チョコレートケーキ」なんかを分けてもらうと、それはそれで、すごく嬉しかった。ちゃんとクリームのウネウネがついるの、しげしげ眺めたりして。でも、自分でそういうの買ってみても、あんまり心躍らないんだよね。人の手を経てきた、セコハン感覚というか、そういうのが良かったんだろうなあ。


子供のころ「練り消し」が題材の絵本を持っていた。学校が練り消しフィーバーにゆれる中、主人公も練り消しにあこがれて一生懸命お金をためる。とうとう手に入れて友達に分けてあげるんだけど、そのころには皆の練り消し熱は消えていた…という非情な話。タイトル忘れちゃった、なんていうんだったかなあ?