遊雀式スペシャル


三遊亭遊雀粗忽長屋
三遊亭遊雀「死神」
 (中入)
ぴろき(ギタレレ漫談)
三遊亭遊雀「らくだ」
 (10/29・シアターウエスト)


文化庁芸術祭参加公演ということで、料金は据え置きながら会場も変えてのスペシャル版。
一番太鼓が止むと場内が暗くなり、後方の二つの出入口から計10人の僧侶が。舞台に上り、並んで経を読みながらおめでたいものを撒く。遊雀さんの「生前葬」だった(笑)


ネタ出しを見て死神にらくだかあと、長講嫌いなので少し構えてたら、いずれの噺にも変化があったけど、特に「死神」は中身が大分進んで時間も短くなっていた。主人公が死のうかな、と言ってるところに「年のせいで間が悪くなった」死神が早まって現れ、折角だからと頼んで術を教えてもらう。初めての商売先では、「呪文で治す」とその場で堂々と術を掛ける。お金を使い果たすくだりは、気をつけてないと聞き逃しそうなほどあっさり(これは以前からか?)越後屋の者に頼まれて「悪事」を思い付くあたり、気合入ってるな〜と思っていたら、客席にくしゃみが響き「ここが一番盛り上がるんだから!」やっぱりここに力入れてるんだ、と分かり面白かった(笑)
シメの「らくだ」に40分ほど。「死骸を誰かに持っていかれちゃたまらねえ」で「粗忽長屋」に繋がり、テーマの「輪廻転生」通り?になるという、きれいなオチ。