鈴々舎馬るこ「ちりとてちん」
古今亭志ん八「魚男」
（中入）
古今亭志ん八「牛ほめ」
鈴々舎馬るこ「千早ふる」
（3/23・清瀬けやきホール）
数日前から始まった真打披露興行のため、兄弟子が真打となる志ん八さんはこの後に向かわなきゃならないという話。ここで馬るこさんの口から円丈の名が出る。何でも「イエスマンばかりにならないよう理事会に残った」円丈が、馬るこさんを真打に推してくれたものの、いつも反対ばかりしてるから今度は逆に反対されちゃったんだって。事実はどうにせよいい話（笑）
馬るこさんの「ちりとてちん」初めて聴いた、こんなんなんだ！「純米大吟醸」に「国産牛」と分かりやすいのに、「下地」は「下地」なんだ（名前が出たから…円丈は「居残り」なんかじゃ「醤油」と言うので）、などと思っていたら、二番目にやってきた「いやなやつ」が「本当に美味しいものをお持ちしますよ」と「山岡さん」になり、客人同士が会話し、「いやなやつ」が「ちりとてちんなんてものは知りません」。私はいつも、最初の客だってやなやつじゃんと思ってたから、胸がすいた（笑）「ちりとてちん」を食べる場面は何度も何度もえづいてくれて、子ども達が大喜び。
志ん八さんは、枕で「披露興行」なるものの説明をした後、その打ち上げの大変さについてひとしきり。自己紹介で「魚の紋の羽織」を見せてから本編へ。何でもこの噺をした際、小三治に袖に呼ばれて「お前の新作には品がある」と言われたんだそう（じゃあ他の新作には品が無いと思ってるのか・笑）内容どうこう以前に、もったりした独特の雰囲気がいい。「牛ほめ」なんてすごく面白かった。
