遊雀式 第三回


開口一番(瀧川鯉ちゃ)
三遊亭遊雀悋気の独楽
三遊亭遊雀「蛙茶番」
 (中入)
三遊亭遊雀「お化け長屋」


入場時、紺の着物姿の見知らぬ女性が全員に挨拶していた。初めて取ったお弟子さんとのこと。
そんなわけで高座に上ってまずは、弟子が来る日は夫婦で早起きしてお風呂に入ったりご飯を作ったりしてるという、「今」の落語家が「女性」の弟子を持った際、ならではのエピソードを披露。二階の狭い部屋で稽古していると女房は気になるようで…という枕から「悋気の独楽」。遊雀さんのは初めてかな?定吉がふところから独楽を取り出す場面がまさに「遊雀式」(笑)
この日一番面白かったのがネタ下ろし?の「蛙茶番」、これはお弟子さんにはゆくゆくでも難しそうだ(笑)枕に、自分が舞台に立った時の話「あれは一度味わったら止められない」。それから志ん朝の思い出話「寄席の楽屋でたまに鏡に向かって眉墨を使われてた、こうするの(右手で左の眉を、左手で右の眉を描く仕草←そういう人もいるのか)と、『鏡越しに』会話をするのがかっこいいんですよね」。本編では半公の「でかい声」がすごい(笑)客の掛け声もさらりと気持ちよかった。


中入後は「お化け長屋」、枕無し、後半にしては短く30分。「寄席では夏には怖い話をして…」と言うも、遊雀さんの場合、まあそもそもそういう話なんだけど、怪談してる方より聞いてる方のリアクションが大きいから(笑)派手で楽しい三席だった。