白鶴寄席ミニ〜季節のおいしい、らくご会〜第七回


立川志の八「だくだく」
立川志らら「うなぎ屋」
三遊亭遊雀「包丁」


白鶴本社で開催される「『食』がテーマの落語会」、今回は「江戸時代、地方の美味」。
テーマに沿い、レギュラー二人のマクラは、それぞれの師匠(志の輔志らく)が全国を回るのに付いて行った宴席での話。立川流は食事を残しちゃいけないって知らなかった。
「地方の美味」が出てくる噺ってあるのかな?と思っていたら、三席とも、出てくる料理を無理やり地方のものにしただけ(笑・でも落語ってそういうもの)「だくだく」は志の輔のが頭に浮かんでしょうがなかった。


続いてゲストの遊雀さん登場。若々しく喋りまくる二人に比べて抑制の効いた声に、皆が聴き入るのが分かる。後に志ららさんが「まさか『包丁』が聴けるとは」と言ってたけど、私はこの噺、ナマで聴いたの初めて。酒の入った寅さんの痴態は勿論、事態が進むにつれパワーバランスが変わっていく空気が面白い。最後の寅さんの一言には震えさせられた。