第三回千住落語会 東西“一門”競演



THEATRE1010にて。


笑福亭笑助「運廻し」
柳家小太郎「皿屋敷
柳家喬太郎「夜の慣用句」
笑福亭仁鶴「青菜」
 (仲入り)
笑福亭仁智スタディ・ベースボール」
柳家さん喬井戸の茶碗


自由な感じの組み合わせで楽しかった。口角上がりっぱなしで顔が疲れた。
喬太郎がこんなに前の方に出てくるなんて。「こんなのおれの北千住じゃない!」というマクラ(私も丸井進出後、初めて来たので共感・笑)に続いて、鉄板ネタを。「『丸井』に乾杯」という文句の他は、一言一句いつものまま。毎回「やっぱり古典にしとけばよかった」なんてへんなの(笑)でも気分が乗ってる感じで楽しかった。
仲トリとして、仁鶴の登場。この間のみ照明が落ちる。
私にとって仁鶴は、「半ドン」だった頃、祖父母とごはんを食べながら観た「四角い仁鶴がま〜るくおさめまっせ」の人(今も放送中か)。そもそも普段足を向けない地域の会のチケットを取ったのは、お正月にたまたま流れた演芸番組の司会をしていた仁鶴がかなり呆けているように見えたので、「観られるうちに…」と思ったから。ところが高座では全く問題無かった。身に染みついた芸の力。ただ喋ってるだけ(のように見える)のに面白い。(酔った植木屋さんが、酌をしない旦那に向って)「遅いのんならうちでもやれる」というのが何だか気に入った(笑)
初めて知った仁智さんは、明るく楽しい人。野球の知識皆無でも面白かった。
トリのさん喬は、同居人も感動してたけど、ほんとに上手い!幸せな気持ちにさせられる。それに「井戸の茶碗」のような、さらっと楽しげな噺って好き。ちなみに(ナマで聴くと)志ん朝や小朝に声が似てると思う…ということは、後天的にはどうにもならない、生まれ持った「落語向きの声」というのがあるのかもしれない。