スティーブン・キングのゴールデン・イヤーズ


スティーブン・キングのゴールデン・イヤーズ [DVD]

スティーブン・キングのゴールデン・イヤーズ [DVD]


先日の「ランゴリアーズ」に次いでレンタル。スティーブン・キングがテレビシリーズ用に書き下ろした作品だそうで、観るのは初めて。冒頭、申し訳程度にボウイの「ゴールデン・イヤーズ」が流れる。


政府の命を受けた極秘実験の最中、爆発事故が発生。保安主任のテリー(フェリシティ・ハフマン)が調査を開始するが、裏では政府直属の組織が動き始めていた。
一方、事故に巻き込まれ謎の化学物質を浴びた清掃員の老人ハーランは、日に日に若返り始める。テリーは、彼を捕えようとする組織の手から老夫婦を助け、逃亡させる。


「若返り」というテーマはSFぽいけど、その他の要素はほどよくシリアス、ほどよくあったかく、観ていて楽しい。しかし開始後ずっと会社や組織のごたごたが続き、一度に観る身としては、じいさんが若返り始めるまで1時間というのは長すぎ…後編はまた来週。
フェリシティ・ハフマンは「トランスアメリカ」では「かっちりした」おばさん男だったけど、十数年前のこちらでも「かっちりした」キャリアウーマン役。話が逃亡劇になってから、格好はラフになり、キャラクターにも人間味が出てくる。
ストーリーは、立場上あれこれぶつかる男たちの様子と、テリーの頑張り、老夫婦の愛情が柱。夫婦の寝室や救急室でのやりとりなど、性的な描写も多く散りばめられており、観ていてあったかい気持ちになる。