ドラムライン/悪いことしましョ!



マーチングバンドってすごいよ!とバンバン魅せる映画じゃなくて、「才能はあるが協調性のない少年の成長物語」でした。
でも華麗なショーは堪能できるし、そっか、ああやって練習してるのか、というのを垣間見られて面白かったです。楽器アタマにかついで階段上り下りしたり、雨の降りしきるなか皆で並んで空気イスしたり…
(ちなみに女子メンバーは一人しかいなかった。やっぱり体力いるからかなあ)
主人公がリーダーの叩く見本を眺めていると、ふっとスローモーションになるんだけど、野球の名バッターは「球が投げられた瞬間スローで「どっちにいくか」見える」というようなことを読んだ記憶があるので、天才というのはそういうもんかなあ、と思いました(まあ主人公はそうならざるを得ない理由があるんだけど)。
本番のときの衣裳がキラキラ楽しくて、主人公側は青+黄色、ライバル側は紫が基調なんだけど、(お菓子の)ブルボンが大好きな私は相手側を見るたびにルマンドがアタマに浮かんでしまい、若干肩入れを…



バンドを指揮するリー監督(写真・よく見えないけど)がえらくカッコよかったです。白い歯と白い手袋がまぶしくて。って、オーランド・ジョーンズって「ギリーに首ったけ」でギリーを助けてくれる脚のない飛行機乗りの人じゃん。たしかに顔は同じだけど…
あとは「悪いことしましョ!」のブレンダン・フレイザーの同僚ね。冴えなさすぎる男が悪魔に七つの華麗な(笑)人生を体験させてもらうハナシなんだけど、ブレンダン七変化のたび、同僚たちも違うキャラになってちゃんと登場するのが笑える。


「悪いこと〜」といえば、ブレンダンの変身エピソードとして「ヘヴィメタル編」も撮影されたものの、編集時にカットされてしまったそう。その画像(ファンサイトThe Brendan Fraser Film Consortiumより)
私コレ数回レンタルしたきりなんだけど、セル用DVDの特典にはこの未収録シーン、入ってるのかな?入ってたら買うんだけど。