岡村ちゃんと私


岡村靖幸「Me Imi」(ASIN:B0002J53WY)買いました。初回限定盤←思い入れのない人は通常盤のほうをおすすめします、程度のプロモDVD付(笑)
9/1発売ってのが、岡村ちゃんの場合「新学期」という言葉を思い起こさせる。
(ちなみにこのアルバムタイトルもさ、「Me」と「意味」を合わせた造語らしいんだけど、たとえばTM Networkの「Fanks」とか、そういうノリだよね)


80年代の終わり、吹奏楽やってる中学生女子(←部活も大事な岡村ちゃんワード)がお菓子食べながら開いた音楽誌に、下膨れだけど自信まんまんな顔つきの男のコが載ってました。その後テレビで見た彼は、レースの黒手袋、手足をくねくねさせて、長髪に革パンのお兄さんの写真ばかり部屋に貼っていた彼女の心にしっかり根をおろしてしまったのでした。
やがてほんとの男の子と恋をするようになっても、岡村ちゃんはずっといい友達でした。高校生の時、クラスに他に二人、岡村ちゃん好きの女子がいて、普段は皆で男の子の話ばかりしてたけど、彼女たちの顔はいまでもちょっとよく覚えている。


時は流れて2004年、皆の岡村ちゃんが帰ってきた!わけですが…
昔は、岡村ちゃんってこんなに皆の人気者じゃなかったよね。
人気はあったしライブも盛り上がってたけど(行ったことなかったけど)、岡村ちゃんを好きな気持ちはもっと、「公然の秘密」だったというか…
姿を隠して幾星霜、ウワサはウワサを呼び、団塊ジュニア(ウチラ)の叫びは日本中をかけめぐり、そんでもってこんなになったのかなあ?
タワーのエレベーター降りて、プロモが流れるコーナーみつけて、ふとフシギな気分になってしまいました。
ちなみに横に置いてあった雑誌をぱらぱらめくったら、「昔本田恭章という人がいてね、彼が金髪にして後ろだけ伸ばしてたのがカッコよくて、まねしたら、プロレスラーみたいになっちゃったから、やめた」というような話をしてました。やめてよかった。


新譜については、音はちょっと重くなったけど、中身は全くもって変わってない。
「合唱部の部長さん」が「おっさんも魅了しちゃう」「5!!モンキー」で王道ぽくスタートし、「ファミリーチャイム」のようなバラードや「未完成」のような弾き語りあり(でも、どうしたって「イケナイコトカイ」にはかなわないけどね、あのわかりやすさが懐かしい)、「マシュマロハネムーン」〜「セックス」を今更やっちゃうってのも、しょうがない、許しちゃう…
ちなみに、このアルバムでお披露目される新曲は、8曲中3曲のみ。かつてはシングルのカップリングはアルバムに入れてなかったから、なんかこういうの、ギリギリなのかなあ?といらぬ心配をしてしまわないでもないけど…でもまあ、こうしてアルバムになるとやっぱり面白いです。
ただ、そうだなあ、妄想度が低くなったというか、俺のセックスはすごいぜ!ってのが、なくなったね。年のせいかな。ちょっと寂しいかも(笑)
(とはいえ、今の岡村ちゃんに「僕の高層ビルディング」とか言われても、こまるけど…)


同じこと思ってる人いるだろうけど、ナンシー関にも聴かせてあげたかったな…
相変わらず「プップカプー!」ってやってるよって。