平日の記録



新橋駅の西側に来ると寄るキムラヤで、キッシュのセットとケーキセット。前者はほうれん草の美味しいキッシュに食べきれないほどのサラダ、プチケーキ付き。杏とキャラメルのケーキも上品な味。コーヒーはお代わり可、「ご一緒にどうぞ」と焼き菓子までもらった。


渋谷で時間が空いたので、マークシティのCo-Labo Cafeで休憩。歌舞伎町に無くなってからご無沙汰の、珈琲店トップの姉妹店だと初めて気付いた。頼んだのはニューヨークチーズケーキとブレンドコーヒー。そういやここもキッシュが売りだ。

立川志の吉 東京駅前独演会


立川春樹「狸鯉」
立川志の吉「花筏
 (中入)
立川志の吉「茶の湯


初めて聴いた志の吉さん、楽しかった。本人も客席もひっくるめて、へんな言い方だけど「皆お友達!」って感じの雰囲気。「自分はマックで育った世代の落語家だから、通の人には嫌われるんです」と笑いを取る。歌舞伎番組のナレーションを頼まれ知識がないからと断ったら「そういう人の方が分かりやすく説明できるんです」と言われて引き受けてしまった、という話をしてたけど、高座の上でもとても「分かりやす」かった。


旬の相撲を扱った「花筏」はネタ下ろしだそうだけど、そうと思えないほど流暢だった。
中入後は「自分は趣味を仕事にしたから、趣味はと聞かれると困ってしまう」…という話を振ってから「茶の湯」へ。お茶を淹れる場面、飲み込む場面が漫画のようで笑ってしまった。

SUCK



レンジで30秒だけチンしたぬるま湯みたいなロック&ヴァンパイア&ロードムービー。でも楽しく観た。血吸い&キメの場面で流れるのは「T.V.eye」。


ドサ回り中の「Winners」のベース担当・ジェニファーが、ある夜を境にヴァンパイアに。彼女の魅力でバンドの人気は急上昇、メンバーは戸惑いつつもツアーを続ける。しかし彼らの後を、ヴァンパイア・ハンターの「エディ・ヴァン・ヘルシング」(マルコム・マクダウェル)が追っていた。


主人公を吸血鬼道?に誘うのはアリス・クーパー、諌めるのはイギー・ポップ。他、人気DJにヘンリー・ロリンズ(「ロッキン・ロジャー」という役名やスタジオのインテリアの止まり感がすごい)、生肉バンドのボーカリストMOBY、ちらっと登場する店員としてアリスの娘のキャリコ(エンドクレジットで判明)などが出演。
冒頭、バーテンダーとして登場したアリスが「夢を追わなくなったら終わり」というようなことを言うので、なんだそりゃ?と思っていたら、彼は「黒の天使」なのだった。イギーの方はベテランプロデューサーの役どころ。第一声、まだいける力強さに惹き付けられる。後半コート姿で出てくるんだけど、彼にあんなの着せるなんて、ちゃんとイチ役者として扱ってる証だ(笑)
バンドのメンバーはイギーのスタジオや機材のボロさに文句を言うが、それに対するフォローはなく、「古い」評価のままで終わり。また、最後にアリスいわく「(若造に比べて)俺の種族はオールドスクールって言われてる」。「過去」じゃなく「もはや永遠」ってことなんだろうけど、いずれも印象に残った。


「Winners」はボーカルのジョーイ(この男性が脚本&監督&主演)始め男4人+女1人という構成。4人が極めて「普通」…「ぼんくら」でも「過激」でもなく、ほんとに普通なのが最近じゃ逆に?新鮮でよかった。それぞれの個性を徐々に認め、見分けが付いていく、当たり前のことだ。彼らによるヴァンパイア・ギャグの数々が楽しい。
しかし映画全体について、わびさびは皆無。役者や役どころに色気がないとかそういう意味じゃなく、昔ながらの手法に楽しい工夫も加えた映像からは、何も滴ってこない。「健全」と片付けるのは簡単だけど、そういう個性なのかな?と思った。


時にはゴースト・バスターズみたいな格好で登場しながら、気が抜けた世界を引き締めてくれるのがマルコム・マクダウェル。何がどうって演技じゃないんだけど「映画観てるなあ」という気持ちになる。エンドロールのおまけ映像も楽しい(笑)


来月末にはDVDがリリースされるそう↓

SUCK [DVD]

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