三連休の記録


土曜日はお昼から上野へ。吉池でごはんのあと(限定ワイン「徒組」が無かったのが残念)、国立科学博物館で「黄金の国ジパングエル・ドラド展」を観る。コロンビアの金製の動物や人型の飾り物が楽しかった。
物販コーナーで金塊(の形の箱に入ってる)チョコやカエルの置物などを買い、公園内のカフェでクリームソーダとアイスコーヒーで休憩。風が涼しくて気持ちよく、裸足になって長居してしまった。
新宿に戻り、伊勢丹で日傘を買ってもらう。伊勢丹オリジナルのもので軽くて可愛くて1年保証までついてて、とても気に入った。


その後、新宿ピカデリーで「崖の上のポニョ」を観た。オープン初日に何か観たいね〜と選んだもの(他のラインナップは今更感のある作品ばかりだったので)。施設内は真白で気持ちがよかった。長蛇の列のフードカウンターで、劇場名入りの紙にくるまれたホットドッグやビールなどを買う。
「水面下になる」というだけで、何の変哲もないものが素晴らしく魅力的になるのはなぜだろう?子どもの頃、学校までの道がプールみたいだったらいいなあと思っていたものだ。そういう私にとって、「町が海になる」描写は面白かった。それにしても5歳の主人公があまりにしっかりしており、言葉づかいも「しめしめ」「上々」など年寄り臭いのが気になった。



日曜日は、幕張メッセで開催中の「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン」に出かけた。私は二度ほど観た程度だけど、同居人が好きなこともあり、楽しそうだったので。ちなみに私の髪の毛は大抵同居人にまとめてもらってるんだけど、この日は留める位置を少し上にしてクワイ・ガンぽくした(笑)
イベント内容は企業ブース(R2-D2のプロジェクターが可愛かった!)の他、あちこちに設置されたクリーチャーやメカのレプリカ、サイン会やトークショーなど。サイン会場では幼少時のアナキンを演じたジェイク・ロイドが普通のお兄ちゃんになって、疲れ気味の顔でペンを握っており、まさに「ギャラクシー・クエスト」というかんじだった。
コスプレしたスタッフやお客さんと一緒に写真もたくさん撮った。ダースベイダーが子どものためにかがんだり、手を握ってくれたりするのはへんなかんじ(笑)カップルの姿も多く、女の人のコスプレは、私が見たかぎりではユアン時のオビ・ワンのものが多かった。写真の右は、郵便事業のブースにあった可愛いポスト。
休もうとしたら、ファミリーマートの出展であるフードコートには冷たいお弁当ばかりで食べたいものがないうえ、椅子が用意されていなかったので、たまたま開いていたトークショーの会場に入り座って話を聞いた。私は知らないけど、なんとかいうデザイナーの人。物販コーナーでも見たけどすてきな絵だった。


会場を出ても夕方だったので、海浜幕張駅からバスで数分のコストコに寄ってみた。都内なら「肉のハナマサ」など業務用スーパーが大好きなので、前から行ってみたいと思っていたもの。
とはいえウチは部屋にも冷蔵庫にも広さの余裕がないので大きなものは買えず、品物をチェックしながらでかさにびっくりするのが楽しみ。フードフロアで、4枚で1キロのステーキ肉と3つ入りのドラゴンフルーツ、12個入りのバーガーパンズ(中村屋製造。都内では見たことない)などを買う。イワタニのキャリングケース付きカセットコンロにもかなり心が揺れた…
夜ごはんにお肉を焼いたけど、全部は食べ切れなかった。ドラゴンフルーツはすごく美味しかった。


月曜日は恵比寿ガーデンプレイスに出かけて、東京都写真美術館で「いま、ここにある風景」を観る。いびきを掻いて寝ているおじさんが近くだけで2人いた。感想は下に。

いま、ここにある風景



「タンカーを見るとつながりが分かる、
 あの中のどれかに積まれてきたオイルを、ぼくは自分の車に給油している」



「産業の発展によって変化した風景」を撮り続ける写真家、エドワード・バーティンスキーが、「世界の『工場』」中国を訪れてその姿をカメラで捉えたドキュメンタリー。
冒頭、「自然から生まれた人間にとって、自然破壊は自己破壊に等しい」という彼の「哲学」が語られる。唐突なかんじを受けるが、この映画は、彼が記録した風景を通して、そうした考えに至った理由を伝えるものだ。


私は写真のことは分からないけど、彼の作品やこの映画の映像は、(見せ方含めて)極めてオーソドックスなスタイルのものだ。しかしともかく、大きいもの、何かの多くの集合、を見るシンプルな面白さが味わえる。


現場の写真や映像だけでなく、映画は「仕事をする彼の姿」も追う。光の具合を気にしたり、撮り直しをしたりする姿が何度か挿入される。ポスターに使われている写真(右画像)を、「人が集まってるかんじを…」と言いながら撮るシーンもある。ポラロイド写真をその場で見てはしゃぐ現地の人々の姿も映る。こうして「写真家」の仕事ぶりを伝えることに、どういう意図があるんだろう?と考えた。
彼の写真展の様子も映るけど、例えば新聞に掲載される投書が、結局それを書く「類の」人の目にしか留まらないように、ああした展覧会も同じなのではないかという気持ちに襲われる。彼は「自分の仕事が政治的なものになればいい」と言う。


見終わって話した第一の感想は、日本は小さい、ということ。同行者いわく、領主の土地も小さいから一揆などが可能で、為政者もある程度は民衆を尊重せざるを得なかったんだろうなあと。当たり前だけど、国の大きさや資源などの特性によって、その性格は決まってくるんだなあと思った。
ちなみに上海の写真は、いま私が暮らしている新宿(の東側)のようだと思った。昔ながらの住宅街の奥に高層ビルが見える。でもカメラが引くと、規模がぜんぜん違うことが分かる!あんなに巨大な都市だなんて、日頃のニュースからは知らなかった。