柳亭こみち「旅行日記」
柳亭こみち「女泥棒」（三遊亭白鳥・作）
（中入）
柳亭こみち「崇徳院」
（10/13・道楽亭）
体調万全！という感じで、いつもに増してまずは枕が楽しかった。一席目の前に振った、「宿」に泊まった際に仲居さんや女将さんの…という話に、こういうのを女ならではの感覚というんだろうなあと思わせられた。だから「いい」というより、心が沿うので気楽に聞ける（いつもは男心を想像しなきゃならないから・笑）
前半二席がネタ下ろし。「まずは普通のから・笑」と、喜多八師匠に教わったという「旅行日記」。初聴きなので、はじめ「春雨宿」かと思った（こみちさんなら全然演れる！笑）。終了後「この女将さんをあき竹城風にやるのが目標です」。
次いで白鳥さんプロデュースの「ウーマンズ落語会」に向けての一席。「船徳のお姫様版はどうか」と言われたが（どういう内容をイメージしてたのかめちゃ気になる・笑）「女の泥棒が出てくるものを」とリクエストしたんだそう。どこか「ボーイ・ミーツ・ガール」調の可愛らしい内容で、これまでの「『古典』を女目線で改作した噺」よりずっといいと思った。でもくすぐりはやはりしっくりきてないように感じられた（本人も自分で突っ込んでいた）。白鳥さんが自身で演る場合、高座に掛けながらどんどん変更して面白くなっていくから、初稿じゃ難しいのかも。「本番」に行かれないのが残念。
中入後はいい具合に力が抜けての「崇徳院」。完全に熊さん主役のドタバタ編で、楽しく聴いた。
