第七十一回所沢寄席


立川らく兵「堀の内」
三遊亭兼好祇園祭
古今亭菊之丞「お見立て」
 (中入)
柳家三三「釜どろ」
立川志らく「短命」
 (7/15・ミューズ マーキーホール)


豪華なメンツに、航空記念公園まで足を伸ばしてみた。帰りの駅までのバスも歩道も混んでたから、遠くからのお客さんも多いよう。
舞台上の屏風?などのセットが、なんとなく上方っぽい雰囲気。らく兵さんも前座なのに上手いなあと思ってたら、久々の兼好さんが出てくると、その場の空気が一変。この日はそれぞれ得意の噺をのりのりで演ってくれ、馴染みのグルーヴ感とでもいうようなものを感じ、楽しかった。
菊之丞は、兼好さんと二人でレッドアローに乗ってきた話を振ってから本編へ。「今日は主催者の方に『上品なお客様に合わせたネタを』と言われたので…女郎買いの噺をします」。といっても別に下品じゃない「お見立て」。お墓を間違えるくだり、分かりきってるのに笑っちゃうんだよなあ。


暑い日に、いかにも涼しげな三三を見るのは嬉しい。髪がずいぶん短くなっていた。大泥棒たちの小噺をいくつか振ってから、初めて聴く「釜どろ」。最近は与太のイメージがあったけど、じじばばのみのネタも楽しい。「なんて下品なばばあなんだ」(笑)
志らくが高座に上った時点で残り10分。終演時間を気にしつつ、政治ネタを喋り捲り。本編と合わせて25分、彼にしては長く感じる(笑)八つぁんのありえない鈍感さと、ガマの油売りの口上なんてやっちゃうおかみさんのドラ声の組み合わせが、内容のイヤミを全く無くしており楽しかった。