最近観たもの


ROCK ME AMADEUS ~ファルコ  運命に翻弄されたスーパースター [DVD]

ROCK ME AMADEUS ~ファルコ 運命に翻弄されたスーパースター [DVD]


制作中というニュース聞いて楽しみにしてたのが、先月発売された。いかにも伝記に取り上げられそうなエピソードやセリフが、2時間弱の内に丁寧に収められている。ヒット曲のステージやプロモの映像は全てファルコ役の役者さんによるもので、予告編の段階では「?」だったのが、歌い始めると「!」となる(ほど似てる)。
ファルコ本人は85年のドイツ映画「フィール・ザ・モーション」に出演している(ずいぶん昔に書いたものだけど、紹介文)。「本人役」で少し登場するだけなんだけど、魅力がある。今回の映画において、冒頭、スターを夢見るハンス(ファルコの本名)が「キャラを作れば売れる」と友人に話すシーンがあるんだけど、彼の作り上げたキャラクターと歌は、どんな物語にも勝ってる。


アップリンクXで「ふたりの人魚」を観る。昨年「スプリング・フィーバー」の感想をtweetした際、映画会社のキャンペーンに当選して、同じロウ・イエ監督作のリバイバル上映の招待券をもらったもの。

ふたりの人魚 [DVD]

ふたりの人魚 [DVD]

作中「98年」と出てくる。「人魚」役のジョウ・シュンは私と同世代だろう。マットな化粧、超厚底の靴が、私には懐かしい、つまり当時の流行だと分かるけど、知らない人にはどう映るだろう?ともかくそれらが、作品の雰囲気に何らかの影響を与えてるように思う。
話は面白いんだけど、ジョウ・シュン演じる女のキャラクターが、「カメラマンが撮影している(という設定の手持ちカメラによる映像)」「大人の女が『少女』を演じている」こともあり、昔のエロ本ポエムのように感じられ(そんな文化が向こうにあるのか知らないけど)、少々取っ付きにくかった。