エクリプス/トワイライト・サーガ



1作目感想2作目感想


2時間超の半分ほどが「俺とあいつとどっちを選ぶんだ」ともちゃもちゃして過ぎるという内容に唖然としたけど、終了後に女子高校生らしき集団が「かっこよかった!」とはしゃいでたので、まあいいかと思う。そりゃあ、もっと面白ければもっと良かったけど(笑)


原作を省略しているのかそのままなのか、3作目にして初めて、杜撰に感じて乗り切れない部分が多々あった。小さいながら引っ掛かることとしては、例えばベラがエドワードとの関係でパパと揉めているシーンの直後に彼女がエドワード一家を訪問してるなんて、どうやって出掛けたんだろう?と気になってしまうし、大ごとで言えば、「彼女は『勇気』という素質を持っていた」と語られるエピソードは、クライマックスにおけるベラの行為につながる重要なものなのに、あんな見せ方では「彼女」は単にアタマが足りなかったのでは、と思わせられてしまう(笑)


ベラは(本人いわく)「何の取り得もない普通の女の子」なのに、男に好かれているがために、彼の所属する「特殊」な世界(吸血鬼や狼人間の一族)に仲間として迎え入れられる。私はこういうの嫌いなんだけど(こんなに「特殊」じゃなくても大なり小なり経験があるがゆえに、その現実に嫌気がさす)、今作ではさらに、エドワードの仲間たちが彼女に「心を許し」、自らの過去や心情を吐露し始める。かなり唐突な感じを受けた。


観ながらしじゅう「現代の」吸血鬼ものであることを意識させられた。何かというと結婚を迫るエドワードに対し、ベラは「今の時代、若くして結婚するのは『妊娠しちゃった』ってことよ」と言う。数百年の時を生きるエドワードいわく「昔は単純だった、もし昔なら、僕らは付き添いと一緒に散歩して、ポーチで紅茶を飲んでたよ」。こういう会話は面白い。
私は「吸血鬼」ものにそれほど興味も知識もないけど、民間伝承の時点からある意味では誰かの嗜好が入ってるんだろうから、この話のように色々アレンジするのはいいことだと思う。


ベラの友人が卒業式のスピーチで自分の行く末について「哲学科に進んで、就職に困る」とジョークを言うので、同居人と笑ってしまった。
(私は哲学科出て就活してないから・笑)