円丈大須演芸場独演会



雷門福三「商売根問」
三遊亭玉々丈「ポンド」
三遊亭円丈はてなの茶碗
 (仲入り)
天魔(マジック)
三遊亭円丈「一ツ家ラブ・ストーリー


この時期恒例(4回目)となった、大須演芸場での独演会。


オープニングのお喋りは、円生襲名問題について。ホームでリラックスしつつも、力強い感じ。「円生の心を、私は分かってる」…なんて、切々と訴えてるみたいだけど、カタイわけじゃなく、楽しい雰囲気。


玉々丈の高座について「途中でやめることなんて幾らでもできるんだから…」と述べた後、聴きたいほうからやりますと演目を挙げて拍手を募る。でもって、円丈のは初めて聴いた「はてなの茶碗」。
冒頭「茶金さん」について述べる際、ほんとにそうだったのか分からないけど、これは「伝説」だから!と繰り返す。つくづく円丈って、自分で納得しなきゃダメ、物語をそのまま語ることってできないんだなと思った。それが落語としてどうなのか、面白さにつながる否かはともかく、そういう筋の通し方、誠実さが好きだ。
ちなみに私は「はてなの茶碗」って、油屋さんが茶金さんの店から帰るまでがメインで、その後は付け足しだと思ってたんだけど、円丈のを聴いて、そうじゃない(場合もある)と初めて気付いた。関白や帝やらのくだりに、やおら活き活きし出す。
サゲは諸事情あって「テイク3」まで(笑)相変わらず、言い淀んだり間違えたり飛ばしたり、最後にはいつものカンペ見てた(笑)


「一ツ家ラブ・ストーリー」は、ナマでは昨年の白鳥さんとの親子会で聴いたもの。その時よりも勢いがあり、もう終わり?と驚いた。