黒門亭1部


柳家いっぽん「子ほめ」
柳亭市楽「鮫講釈」
三遊亭白鳥「中谷の花見」
 (仲入り)
古今亭菊千代「鼓ヶ滝」
入船亭扇治「らくだ」


開口一番が、先月長崎寄席で遭遇したいっぽんさんだったので、ちょっと嬉しかった。座るなり「眼鏡を外させてもらいます」の一言に、袖の白鳥さんが「え〜」と突っ込み。
市楽さんは主に深夜・早朝寄席で観てるから、数メートルの距離で聴くの初めて。演目は何度か聴いたやつ、相変わらず楽しい。マクラに「(師匠の)市馬が白鳥ネタ好きで、よく真似してくれるんだけど何だか分からない」「大須演芸場に行って衝撃を受けた」話。若い人の口から大須の話を聴くと、「悲しみの大須」とはまた違って新鮮だ(笑)
白鳥さんが登場したら、三日三晩飲まず食わずってくらいやつれて見えてびっくり&心配になった。喋りはいつもと変わらず。「昔は『金がなくても住む所はある』貧乏人がたくさんいたけど、今は本当にお金がないとホームレスになる、ボーダーがはっきりしてる」というマクラに続けて、「長屋の花見」の改作。白鳥さんにしてはごたごたした話だなと思ったけど、目の前に鮮やかに浮かんでくる、貧乏人たちの一騒動。
菊千代さんは観るの初めて。場がなごやかになった。
扇治さんの「らくだ」は最初から最後まで盛り沢山。予定を大幅に越えて、終わったら2時半だった。