最高のともだち


最高のともだち [DVD]

最高のともだち [DVD]


現在レンタル店の新作棚に並んでる、2005年のデヴィッド・ドゥカヴニー監督作。アントン・イェルチン主演ってことで、今頃ソフト化されたのかな。



邦題と(原題は「House of D」)、ロビン・ウィリアムス演じる「後進者」の用務員との交流に焦点を当てたジャケ写に借りようか迷ったけど、観てみたら、73年のニューヨークを舞台にした少年の成長ものだった。
ドゥカヴニーのセンスなのか、かなりセンチですべすべしたストーリーだけど、アントン目当てで観るにはいいかも。


アントン演じる12歳のトミーは、色んな女に求められる。母親(ティア・レオーニ)や女子学生、塀の中のレディ(エリカ・バドゥ、歌も披露)、配達のバイト先の客。早いうちからそういう性分の男っているものだ。でもって楽しんだり苦労したりしたあげく、一人ぼっちになってしまい、生き延びるため、故郷を捨てて走って逃げる。
ダンスパーティに全身オレンジでキメてやってくるのが可愛い。「話しながら踊れるか、自信ないんだ…」


おそらくドゥカヴニーの自伝的な作品なんだろう、73年という舞台を象徴する文化が散りばめられている。冒頭トミーがパパス(ロビン)に頼んで父親のふりをしてもらうのは、親同伴でないと観られない「悪魔のいけにえ」のため。その他、パーティでドゥービーブラザーズやスティーヴィー・ワンダーが流れたり。