最近観たものから


大恐慌時のアメリカの田舎町を舞台にした「キット・キトリッジ」を観たら、アビゲイル・ブレスリン演じるキットが、ツリーハウスの秘密基地にアメリア・イアハートの写真を貼っていた。

キット・キトリッジ アメリカン・ガール・ミステリー [DVD]

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当時の女の子が憧れるような存在だったんだろうか。それとも、新聞記者を目指す活発なキットならではの感覚なのかな。
先日「マーリー」を観に行った際に流れた「ナイトミュージアム2」の予告編に、エイミー・アダムス扮するアメリアが主要キャラとして出てきたので、かなり昔に買ったまま読んでない「アメリヤ・イヤハート最後の飛行」のことを思い出し、読もうと思ってたところだ。
アメリア・イヤハート最後の飛行―世界一周に隠されたスパイ計画 (新潮文庫)

アメリア・イヤハート最後の飛行―世界一周に隠されたスパイ計画 (新潮文庫)

ホーボーの生活であれ可愛らしく描いている「キット・キトリッジ」から、時代は下るけど、経済的な困窮がベースとなってる映画ということで、昨年読んだ片岡義男の「映画の中の昭和30年代」をふと思い出した。
映画の中の昭和30年代―成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活

映画の中の昭和30年代―成瀬巳喜男が描いたあの時代と生活

30年代に作られた映画に出てくる「少年」と同世代の片岡義男が、成瀬巳喜男の映画について、自身の視点によるあらすじを延々と書いてるもの。


ダイアナの選択 (観たの結構前だな…)


・こういう、何かありそうで、でも(自分にとっては)何もない、つかめない、という映画って困る。
・主人公のダイアナが、「あの日」は17歳、「現在」はその15年後、ということで私と同世代だから、15年前(のアメリカのああいう町)ってああだったのか〜と思いながら観た。
・私からするとエヴァン・レイチェル・ウッドは、これや「ハサミを持って突っ走る」などより「アクロス・ザ・ユニバース」のお嬢様のほうがしっくりくる。親友の、外側が発達したふくらはぎのかんじが、ああいう子いるいるってかんじで良かった。
ゾンビーズの「She's not there」が車のラジオから二度流れる。はじめユマ・サーマンのシーンだったので「キル・ビル」(のマルコム・マクラーレンが使ったやつ)を思い出して少し楽しくなってたら、エヴァン演じる若き日の彼女は、親友の車から流れるその曲を「好きじゃない」と言う。これが一応、作品全体に掛かっている。
・同居人と一緒に笑ってしまったのは「スープを作るわ」の場面(この日の最後に書いてる理由)。英語で何て言ってたっけ?


レッドクリフPart2 (こっちも随分前に、試写会にて)


・話の面白さとは別に、次から次へと繰り出される兵法に、次第に笑いがこみ上げてくる。とどめにラストシーンの周瑜孔明の顔の近さ(ほんとに近い)で爆笑。
・全てのセンスがオヤジっぽい。ジョン・ウーってこんなんだっけ?うまく言えないけど、例えば、上の人の冗談にあきれる将軍の表情とか、そういうとこ。
・後編ということもあり、曹操の悪政ぶりや好戦的なところがさらっと流されているので、ルックスはさておき周瑜より彼のほうが魅力的に感じられた。周瑜と結婚してもつまらなさそうだし…
曹操周瑜の一騎打ちシーンのみ、やたら監督の色が濃い。ところで連合軍側の皆は、なぜ曹操の顔を知ってるんだろう?このように省略されてる部分が多いので、引っ掛かってしまう。
・Part1で曹操が「小喬に似ている」と見初めた愛妾は、「本物」=小喬曹操のところへやってきたのを物陰から見つめるシーンを最後に出てこない。かわいそうだ。