カサノバ

yako2006-06-29



テアトルタイムズスクエアで観てきました。ドナテロウズに映画のオリジナルジェラートを置いてるそうなので、寄ってみたら、売り切れだった。でも同じフロアに、謝肉祭のカーニバルシーンで実際にヒースが着た衣裳が飾ってありました。えらくちっこく見えた。


18世紀、水の都ヴェネツィア。良家の子女と婚約したばかりのカサノバヒース・レジャー)は、「女だてら」に学問や剣を使いこなすフランチェスカシエナ・ミラー)に興味を抱き、正体を隠して接近する。


劇場出るとき、女性二人組が正しい発音で「カサノ〜バ」「カサノ〜バ」(「ノ」が上がる)と言い合ってたのが可笑しかった。そう、作中、ヒース自身は勿論、町中の人々の口から「カサノバ」という名前が出てくる。そうでもないと「カサノバの話」ということを忘れてしまいそうなほどの「ファミリー映画」でした。
(ヒースが名乗るのを見ると、「ROCK YOU!」のクライマックスで、自分の名を叫びながら向かっていくシーンを思い出してしまう)
ヒースの…いやカサノバの、女性とのナマっぽい会話はほとんど出てこず、シエナ・ミラーに対しても、彼女の著書を引用してみたり、特別なモノを用意してみたりと、行われるのはカタチ的なやりとりばかり。でもそういうとこも、骨組みのしっかりした「コメディ」というかんじで楽しかったです。


カメラは、大勢の登場人物を追って、目まぐるしく廻る。一瞬だけ映る町の人々も皆印象的。
勿論エキストラだけでなく、カサノバ逮捕に執念を燃やす司教(ジェレミー・アイアンズ/髪型が面白かった/けど、もうちょっと活躍してほしかった)や、フランチェスカの婚約者(オリヴァー・プラット)、母親(レナ・オリン)など、皆よかった。
だって、あの(「存在の耐えられない軽さ」「蜘蛛女」の…近年の「ハリウッド的殺人事件」でも相変わらずの黒下着だった)レナ・オリンが、「どうせ私はクモの巣の貼った後家」なんて言って拗ねるんだよ。可愛い。


そうそう、ヒース・レジャーは、時代物への出演が多いこともあり、「パトリオット」「ROCK YOU!」「サハラに舞う羽根」「ケリー・ザ・ギャング」「ブラザーズ・グリム」「ブロークバック・マウンテン」いずれでも馬に乗っているけど、今回もクライマックスで飛び乗ってた。なかなか爽快なシーンでした。