ニューヨーク恋泥棒


ボウイの「Realty」DVD(ASIN:B00064AEOC)、アマゾンで買うか、お店行って買うか、国内盤待つか、迷い中…
(bowienetのコチラで数曲分視聴できます)
そんなわけで、久々に「ニューヨーク恋泥棒」('91/ASIN:B000063L2N/私が持ってるのはビデオだけど)観ました。



舞台はニューヨークのクラブ「ダリ」。ウェイトレスのルーシー(ロザンナ・アークエット)はマジシャン目指して日々特訓中。新入りバーテンのモンティ(デビッド・ボウイ)はグリーンカード欲しさに結婚相手を物色中。お金が入用になった二人は、売上金を奪う計画をたてる。
「マドンナのスーザンを探して」('85/ASIN:B00005FPT0)では魔術師の助手としてノコギリで切られてたロザンナだけど、数年後のこの作品では自分がステージの主役!だけど、得意技?の縄抜けは、まだまだ失敗のほうが多くって…
お店の制服は女の子に大不評(たしかにあまり着たくない…)だけど、フーディニに憧れるルーシーのステージ衣裳は20年代ぽくて可愛いです。
ボウイとロザンナ、役者としてはどうしたってロザンナのほうが上というカンジがするけど(ボウイももう40代のふつうのオジサン、しかもロザンナのホームタウンであるニューヨークが舞台じゃね!)、男の影が薄いのがこの話には却って合ってて、ちょうどよい塩梅で観られます。「グリーンカード取得をねらう流れ者の?英国人」だから、ニューヨークにたどりついた異邦人、といった風情もアリ。


見てて楽しいのが、ロザンナ扮するルーシーと親友のヴィヴィアンのやりとり。
ひょんなことから手錠でベッドにつながれてしまったルーシーは、訪ねてきたヴィヴィアンに拘束を解いてもらい「ちょっと伸ばしてよ」。体育の準備運動で組になってやる要領で、背中を伸ばしてもらう。こんなこと、いつもやってないとおいそれと出来ないよね。うらやましい関係。
「モンティとどっちが寝るか」をトイレにこもって話し合う場面では、
「でも、彼に相手にされるかなあ?」
「私たちを欲しがらないわけないでしょ」
と、バスルームの鏡を二人でのぞき込む。このシーン、可愛くて好きだなあ。
その他、朝食にマシュマロ焼く場面(英国人のモンティは「マシュマロを焼いて食べる」ことを知らず、物珍しがる)も楽しそう。
朝食といえば、モンティはルーシーを誘うとき「朝食におかゆを食べよう」「朝食にドーナツを食べよう」などと声をかけるんだけど、夜じゃなくて朝、一緒に食べようねって言われるのもいいもんだなあ。


お店のドラマーとして、Tin Machineのハント・セールスが出演。黙々とドラムロールしてるだけですが。
奥さん(このときはまだ結婚前)のイマンも客としてちらっと顔を見せます。