僕はラジオ


僕はラジオ」(公式サイト)観て来ました。アメリカ南部の田舎町を舞台に、アメフト部の名コーチ(エド・ハリス)と、知的障害を持つ青年「ラジオ」(キューバ・グッティングJr.)の交流を描いた物語。実話だそうです。



今日からエド・ハリスを、「波止場ポーズ」(帽子にコートの襟たてて、片足を何かに乗せた姿勢)が世界一似合う男に認定します。やたらそういうシーンがあって。私が学生なら、あんなイイ男が先生だったら、授業に全く身が入らないと思う…
(右のような写真で見るとたんなるハゲたおじさんだけど、動いてるのはカッコいいんだよ…ちなみに私の、彼「が」いちばん好きな出演作は「ミルクマネー」(ASIN:B0002F6A6Q)かな。メラニー・グリフィスがまだピチピチしており、エドにもアブラ気があったころの共演作。ちなみにここでも教師の役)
何の予備知識もなく、ふらっと入って観たのですが…アメフトのコーチがふと気付くと、フェンスの向こうに、毎日練習を見に来ている障害者の青年が。となれば、彼には隠された才能が、走ったらめちゃくちゃ速いんじゃないの?とか、一瞬思ったりして。でもそういうのは一切なくて、ごく淡々とハナシが進んでいきます。エド・ハリスもその妻役のデブラ・ウィンガーも、その他の皆も、良い演技を見せてくれました。


知り合って間もなく、エドがトラックに「ラジオ」を乗せると、彼はチューナーをいじって好みの局に変えてしまう。すると流れてくるのはアイズレーの「That Lady」なのですが(私のベスト30に入るくらい好きな曲)、この曲がこんなに似合わない光景があるとは…(笑)「カントリーもいいけど、こういうのもたまにはな」というエドが可笑しい。
逆に、アメフトの試合中に「China Grove」が大音量で流れるのは、新鮮で気持ちよかった。


ところで、たまたま先日読んだ「古きよきアメリカン・スイーツ」(ASIN:4582852335)に、アメリカ留学していた著者が、ホームパーティでブラウニーを見て、その無骨さに「誰かが失敗作を持ってきた」と勘違いするくだりがあった。このころ(70年代と思われる)はまだ、日本人にブラウニーなんて知られてなかったのだろう。この映画の舞台も同じ頃なんだけど、高校のランチにブラウニーが出るという描写があって(「ラジオ」が校内放送で献立を発表する)、どんなカンジのもんだったのかなあ?と思いを馳せてしまいました。
ブラウニーといえば、昔はバレンタインデーに必ず作ってた。混ぜて焼くだけのやつ売ってるから…