ダイ・ハード/ラスト・デイ



ミラノ1にて公開三日目に観賞。まあまあ混んでいた。


「お馬鹿さんのためのロシア旅行ガイド」を手にやってきたジョン・マクレーンブルース・ウィリス)は、片言で喋るも通じず、あげくに「ロシア語なんて使うな!」と怒鳴って一般市民の車を取り上げる。その後に延々続くカーチェイスの傍若無人ぶりは、読んで字の如く、他の車の中に人なんていないかのよう。息子の「これで町に味方は居なくなった」というセリフからしても、ロシアの町が「高層ビル」「飛行場」ってことなんだな。人でいっぱいのはずの町がなぜか廃墟のようにも感じられるのも、ロシア人を人間と思ってないからかもしれない(笑)


息子、「敵」、ジョンの三者によるカーチェイスや、クライマックスのヘリコプター戦は、どこに何があるのかよく分からず、ただただ「めちゃくちゃやっている」というのが伝わってくるのみ。このあたりは観ているのがちょっとキツかった。加えて車が転倒したり、「キー」を使ったりする時など、なんだか独特な、よく言えば斬新な感じのアングルのカットが挿入されるので、変な感じがする。
それにしても、「マクレーン(親子)がシャンデリアいっぱいのフロアにやってくる」=「ジャッキーが商店街にやってくる」というような認識になってしまうのは、いいんだか悪いんだか(笑)


なんて色々文句付けちゃったけど、一時間半、楽しく観た。悪役の小ネタ含めてシリーズの「お約束」を継承しつつ、25年ものだからというんで、仕事三昧だったことの落とし前なども絡めた、まさに「今」ならではのダイ・ハード。出来はまた別の話、材料揃えて料理は下手、って感じだけど(笑)