トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1


一作目感想/二作目感想/三作目感想



オープニング、暗くじめっとした情景に「ベラ」のナレーションが流れると、大傑作だった一作目「トワイライト〜初恋〜」を思い出し、つい期待してしまう。それには全然及ばないけど、観たら観たで結構楽しかった。思ったことを箇条書きしておく。


・結婚式前夜、吸血鬼仲間とバチェラーパーティに出掛けるエドワード(ロバート・パティンソン)。「呼ぶのはストリッパーじゃなく熊やクーガー(←エドワードの「好物」、本物だろう・笑)」。一方ベラ(クリステン・ステュワート)は、式に友人は呼ぶもののパーティはおろか連絡も取らず。まあ友達がいなくても、男がいればいいって場合もある。
・がっかりしたのは、「トワイライト〜初恋〜」のプロムにおけるベラの格好は個性的で素敵だったのに、本作の結婚式では自身のセンスを全く発揮せず、皆に流されるがままで、単に「無精な人」のように見えたこと。心情の表れとしても寂しい。
・作中数回、突然、腰の重い年寄りが飛び跳ねてるような感じの場面があるのが妙に可笑しい。結婚式における皆のスピーチのくだりや、「初夜」を迎えるにあたってベラが準備するくだりなど。
・「結婚式〜新婚旅行」の前半は、めったに見られないエドワードの笑顔が炸裂。「もっと遠くへ行くんだよ」と答える時の爆笑といっていいほどの顔には驚いてしまった。ベラの「セクシー」な下着姿に向ける笑顔も良かった。あそこであの顔をするところが、いかにも女の子のための物語。ロバート・パティンソンのルックスは全く好きになれないけど、笑うといい。
・吸血鬼は食事をしないから、私からすると一緒に旅行しても全然楽しくない。一応朝食を作ってくれたりはするけど。その点、狼とならがつがつ食べられるからいい。
・「初夜」において、エドワードは(吸血鬼で「パワー」があるから)ベッドはおろか部屋まで破壊してしまう。特に「セクシー」とは感じないけど、「ナイスミドルの男性がうら若き女性の首筋に噛み付く」図よりは女性向け、というか好ましいなと思った(笑)
・なるほどな〜と思ったのは、原作の問題だけど、「妊娠しない」はずなのに特例?で妊娠してしまう、という作りになってるところ。無闇に出したわけではないという言い訳、あるいは「どんな条件下でも」避妊はしましょうってことか(笑)ベラの「決めるのは私よ」の一言が嬉しい。
・監督はビル・コンドン、ホラー映画の監督の晩年を描いた「ゴッド・アンド・モンスター」を撮った人。本作の後半は「モンスター」誕生編とも言えるので、面白い組み合わせだと思う。