Space Battle Ship ヤマト



公開初日、新宿ピカデリーにて観賞。夕方〜夜の回は満席だった模様。
私は「古代進」という名前すら知らなかったほどヤマトに関する知識はなく、木村拓哉は好き。以下そういう者の感想。


いつものキムタクがそこにいた。


松本零士の作品には疎いけど、女性=「美」「善」みたいなイメージがある。そういうのって苦手なんだけど、この映画に出てくる女性は少なくとも「紅一点」じゃないし「普通」に描かれてるから観やすかった。
その他の色々な側面についても、嫌な気持ちになることはない。しかし全体としては、そう面白くない。ただただむず痒い思いをしながら、宇宙の彼方のくせしてどこの東京の街角だよっていう、キムタクの言動を眺めるのみ(笑)さすがにタバコは吸ってくれなかったな…


不満を覚えたのは、時の流れが全く感じられないこと。だから最後の艦長の決めゼリフや、「あなた/お前がいなきゃ」レベルまで進展している古代と雪の仲に違和感を覚える。そのくせ邦画「大作」にはつきものの「はやくしろよ」シーンが満載。
ラストシーンはなかなかよかった。木村拓哉の髪もいい仕事をしてる(何せヘルメットが似合わないから)。それに、ああいう昔ぽい女声スキャットが流れると、色んなことが許容できる(笑)


原作ではどうなのか分からないけど、敵に「個」がないのが面白いなと思った。それに沿ったガミラスの描き方もいい。対して「地球人」にはそれがあるから、古代はあれこれ悩むわけだ。