ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団


バルト9にて。12時過ぎに寄ったら、夜通し先行上映されてたけど、次の日の昼間のチケットを購入し、10階のカフェでひと休み。ここはいつもお姉さんが一人しかいないので、長蛇の列だ。あと「モンキーバナナカフェ」は不味い(笑)


ハリー・ポッター」シリーズを観るといつも、「たいしたことが起こるわけでもない学園生活のひとコマ」といった印象を受ける。今回も、映画は2時間以上あったけど、結局何もなかった。ハリーが始終イライラしてるだけで終わってしまった。
ヴォルデモードの目的や、ホグワーツの学生が学ぶ理由が分からない(皆なぜ魔法使いになりたいのか?)のも、釈然としない理由だ。これまでの作品に描かれてるんだろうけど、忘れてしまった。



誰と戦うかは目に見えている、何のために戦うかが大切だ
   ―「麦の穂を揺らす風」



でも、そういう毎日から色々感じるのが面白いわけだし、学園ものとしては、食事シーンはもちろん、私なら1日で逃亡したくなるような娯楽室?での歓談シーンなんかも興味ぶかい。
元教員で、周囲に教員が多い身としては、今回の「教育改革」は可笑しかった。
魔法省から派遣されたアンブリッジ(イメルダ・スタウントン)は、着任早々、校内の自室を超・自分色に染め上げる。魔法使いは引越し、どうやってするのかな?と思ったり。
一方、彼女にクビにされそうになったトレローニー先生(エマ・トンプソン)は、「14年やってきた、ここは私の家」というようなことを言う。そりゃあ彼女なら、いったん馴染んだところから引き離されるのは辛いだろう。
学校における先生の「部屋」や職員室の「机」は、公立私立問わず、民間の職場のそれとはちょっと違う。同僚とは違う対象(=子ども)の隣に築くものだからかもしれない。幼少時の休日には職員室で遊ばされてた私としては、たとえアンブリッジのあんな部屋であっても、心が安らぐ。
スネイプ先生(アラン・リックマン)は、若い頃からあんな髪型じゃあ、そりゃあちょっとどうかと思う。でも、ハリーの父親がああいう人だというのは面白い。


ロンの兄2人がでかくなって、かっこよくなって、活躍してたのが楽しかった。双子ってロマンだ。
彼等をはじめ男の子の服の着こなしに漂う、英国映画ならではの趣も楽しい。私は男の子がマフラーしてるとこが好きなので、今回もちらちら見られて嬉しかった。
ハリー達が列車でホグワーツに向かうシーンは、全然違うんだけど「天然コケッコー」でそよと大沢くんが高校から村に帰る電車を思い出してしまう。


今回はハリーが「熟睡できない」シーンが多く、寝汗をかきながらのたうち廻るシーンでの首やら何やらのアップは、気持ちわるいエロスを感じてしまった。
私は不眠症なので、眠らずにあんなに活動するハリーは大変だな〜と思った。まあ入眠できない身にしてみたら、夢見が悪くても、寝られるだけ羨ましいけど(笑)