しゃべれどもしゃべれども



都電荒川線ほおずき市。新宿末広亭隅田川水上バス。単純に、ここ知ってる〜というのが面白かった。とはいえ下町ですよ〜という気張りはなく、話の内容同様、いずれの扱いもさらっとしており観やすい。江戸気質の雰囲気を出してた八千草薫が良かった。
浅草のほおずき市は、たぶん去年の撮影だろうから、私が居たとこだ。映ってないか思わず画面きょろきょろしてしまった。ほおずき、思い切り枯らしてしまったけど、十河さんは見事な花を咲かせてたから羨ましかった。(でも私はあのおみくじ、大吉一番を引いたんだ)


映画の中では、登場人物それぞれの「顔」を見るのが面白かった。
最後の「火焔太鼓」を終えた国分太一の顔は、やった〜出来た〜という素の表情に感じられた。可笑しかったのは、小学生の「まんじゅう」を袖で聞いてる(太一くんより下っ端の)弟子が、ほんとに感心したような顔付きだったこと。


太一くんは、祖母の八千草薫ともども、家でもいつも着物に足袋姿である。あれはクリーニングに出してるんだろうか?
彼の寝床が、畳にパイプベッドというのはいかにもで良かった。