かもめ食堂


結局初日に観に行ってしまった。舞台挨拶があるの知らなかったし、あんなに混んでるとは思わなかったよ〜。うちらの後でちょうど「ここからは立ち見です」と切られてた。二人並んだ席はなかったので、同行者は私の横に体育座りで観てた。


ヘルシンキでおにぎりとコーヒーの店「かもめ食堂」を営むサチエ(小林聡美)のもとに、ミドリ(片桐はいり)やらマサコ(もたいまさこ)やらが居付いてしまうというお話。


はじめのうち、晴れ渡って明るい町、小林聡美の小奇麗な柄on柄の仕事姿(ブラウス+エプロン)に、カウリスマキファンの私はなんかなあ?と違和感を覚えてたのですが、そりゃあ私のほうが違うのであって(笑)たぶん実際に行ってみたら、少なくとも市場の様子なんかは、あんなかんじなんだろう。マルック・ペルトラも、えらくさわやかな印象。


それにしても印象的だったのは、片桐はいりのでかさ。最初のうちは、右端の席に座ったから、スクリーン右手に映る片桐はいりが大きく見えるのかなあ、と思ってたんだけど、場面のどこへいってもでかい。ちいさな食堂がよりちいさく感じられる。
対して小林聡美は小柄で、いつも髪アップにしてるから、華奢なうなじが目立つ。彼女の話すフィンランド語も、骨細な人のそれ。むこうの女性(といって私が一番に思い出すのは勿論カティ・オウティネンなわけだけど)の喋り方ってやっぱり、もっと繰り出される感があるもんね。片桐はいりはフィン語、喋んないし…
食堂で作られるシナモンロールも、薄手の控えめなもの。アイシングもないの。もっともムーミンベーカリーに置いてる「シナモンプッラ」も似たようなカンジだから、あちらの感覚も似てるのかな。いずれにせよ食べてみたくなった。観る前にポップコーン買っちゃったんだけど、食べる気にならなかった、まあそういうカンジの映画でした。しずかな楽しさ。


関係ないけど「シナボン」って、日本での営業権はスガキヤが持ってるんだって。昔は新宿の三越にも店舗があった。先日久々に三越のデパ地下行ったら(ふだんは伊勢丹専門なので)、ちょこちょこ店舗が変わってて、たいへんだなあと思ったことでした。