週末の記録


外食続きだったので、お弁当を持って代々木公園へ。
その後渋谷に出て、アップルストアで新しいiPodを見る。クラシック、白はないんだ〜。
私が初めて買ったのは第4世代の40GB、その次に初代nano、いま使ってるのが第5世代の60GB。電車の中でも耳から外すことが多くなってきたけど、他の手段で音楽聴くことは考えられない。初代nanoの形状・大きさ(あれがいちばん好き)で80GBくらい入るのが理想。画面は見ないし、他の使い方もよくわかんないし…
食後のお茶はアンドナンドで。お腹いっぱいだったのでドーナツは持ち帰りにして、モカフローズン。美味しい。スタバのフラペチーノはショートにしても残しちゃうけど、ここのは最後まで飲める。普通のコーヒーは飲んだことないけど、どうなのかな?
それからル・シネマで「厨房で逢いましょう」を観る。面白かった。
夜は「くじら屋」でごはん。刺身が美味しかった。
日曜日は所用で舞浜へ行き、ヒルトンのアチェンドでお昼。ランチぎりぎりの3時に入って、2時間くらいのんびりした。前菜のフォカッチャやパンが美味しかった。

厨房で逢いましょう


ドイツの田舎町。シェフのグレゴアは、毎日3組の客を「1人300ユーロ」でもてなすレストランを運営し、高い評価を得ていた。人づきあいをしない彼の楽しみは、カフェでとあるウエイトレスを眺めること。ひょんなことからその「エデン」(=原題)と知り合う機会を持ち、以来彼女は、彼の料理を食べに厨房へ訪ねてくるようになる。
ポスターや予告編から「料理一筋に生きてきた不器用な男が、初めての恋におちる話」みたいのかと思っていたら、全然違ってて、料理もあまり美味しそうじゃなくて、最高に面白かった。



冒頭、食材と戯れながら料理をするグレゴア。その巨体に、ベタすぎて普段は思いつきもしない「何を食べたらこんなに太るんだろう…」という言葉が頭を過ぎると、彼が「お腹を大きくするために頑張った」回想シーンが挿入される。映画に「太った人」はよく出てくるけど、その歴史を見せてくれることはあまりないから、嬉しかった。
料理中の彼は、食材に頬ずりしたりしゃぶりついたりと、情熱の赴くままといったかんじ。「レミーのおいしいレストラン」でねずみが料理するのとどっちが汚いと「感じる」かっていうとこっちかな、体面積でかいし…などと思いながら、昔持ってた食べ物紹介本の中のエピソードを思い出した。新聞記者の筆者が、毎朝上半身裸でご飯を炊く職人さんについて紹介したら、奥さんに「裸で料理するなんて不潔」と言われて驚いた、というくだり。私は汚いとは感じないけど(自宅でなら裸で料理することもなくはない)、まあそういう人もいるということだ。


エデンはグレゴアの料理に魅了され、彼のもとへ自転車で通う。グレゴアは彼女に魅了され、厨房の隅のテーブルで料理をふるまう。二人が逢っていることを知ったエデンのダンナは、嫌悪感からグレゴアに文句をつける。
3人から、好き勝手に伸びた植物が、ところどころで触れ合っているというような印象を受け、それぞれの個性を爽快に感じた。
しかし、ダンナがグレゴア宅に押しかけて「頼むからここから去ってくれ」と懇願するシーンでは、エデンとグレゴアとの関係とは違い、彼女とダンナの関係との間には、絡み合いがあったんだなと思った。
もともと料理って、一方的になりがちなものである。私は男の人に料理を作るのと、作ってもらうのと、今んとこ後者の方が多いけど、自分で作る場合、一緒に食べないということはまずない(逆は…つまり作ってもらって自分だけ食べることは結構ある)。自分も食べることで、共有する楽しさ…加えて、ときには面倒…が生まれる。グレゴアは、料理を食べる彼女をみつめるのみで自分は食べない。正確には、始めは自分の皿も用意してたのが、次第に彼女の分だけになる。そういう人がいたって勿論いいけど、私的なつきあいなら、ちょっと気持ちわるい。
エデンはグレゴアの厨房を訪ねる際、チャイムを何度も鳴らす。私なら、一度鳴らして反応がなければ、手が離せないのかなと考えてしばらく待つ。しかし彼女は、彼が出てくるまで鳴らし続ける。あまりものを考えない女性のようだ。だからグレゴアのところへ通うなんてことができたのだろう。


これまではみつめるだけだったエデンと、会話を交わすようになったグレゴア。公園で知り合い、次にカフェに出かけた際には、彼女から話しかけてくる。そのときの彼の顔…これまで映画で見た中で最も、と言っていいほど「喜びに満ち溢れた顔」だった。


ところで、あれはドイツの、どういうかんじの町なんだろう?カフェではリタイアしたらしき老人達が毎日ダンスのレッスンを受けている。グレゴアのレストランには、お客が遠方からクルマで訪れる。ダンナは二人の噂が「もう皆に知られてしまった」と憤慨する。そういう町だ。グレゴアはなぜ、ここでお店を開いてるのだろう。生まれ育った土地なのだろうか。
それから、エデンがカフェでつけていたエプロンがとても可愛くて、欲しくなった(エプロンしたことないけど…)。白いレース編みみたいので、小さくて、ちゃんとポケットがついているやつ。