僕と彼女の×××


僕と彼女の××× 2 (BLADE COMICS)

僕と彼女の××× 2 (BLADE COMICS)


森永あいは「山田太郎ものがたり」「あひるの王子さま」他どれも好きだったのですが(木根尚登が原作のやつだけいまだに読んでないけど)、連載中のコレ、未読だったので既刊2巻まとめて買ってきました。隔月で20ページずつの連載らしく、次の巻が出るのはいつになるのか…
おハナシは「男女の入れ替わり」もの。ガサツな美少女とおとなしい美少年の身体が入れ替わってしまったことで起こるアレコレ、なのですが、相変わらず愛らしいギャグで攻めてくれます。絵はクセがますます強くなってきたかんじで、異様に瑞々しい。
この人の描く話はいわゆる常識的な「男と女」を軸にしてるのですが、嫌味なく、パワーがあるので楽しく読めます。
男の身体に入った女の子が、以前親友だった女の子を(性的に)好きになってしまうというのは、つまるところ、性的嗜好とは、自分の身体に由来するところがあるのだろうか、とか、疑問なんだけど、そもそも「入れ替わり」バナシをそんなふうに受けとめてもしょうがない。


以下、話が全くそれるのですが、私「キル・ビル」のダリル・ハンナにポーっとしてしまったのですが、vol.2でトレイラーの中から携帯電話かける場面、彼女のシャツから胸の隆起がのぞくの見たら、すごくガッカリしてしまって…
私の性の対象とは、ようするに「一般的に男が持ってるとされるもの」であって(これは伏見憲明の唱える説と同じだ)…一般的というより、自分がそう思ってるもの、だなあ…とにかく、心や身体や遺伝子が「男か女か」ってことじゃないんだなあと。
セックスは流動的なものだから、「自分が求めるもの」だけで関係を云々するのは勿体ないと思うけど。


セックスするようになるということは、自分の身体という世界の管理人になるってこと。べつに磨き上げるってんじゃなくても。そこには喜びも苦しみもある。私はずっとその自覚は持ってくつもりだし、できれば男の人にも、そうであってほしい。

今日のお買い物


ミッチーの新譜、出てるものとレコード屋に寄ったけど、明日だった…
岡村ちゃん大百科」(ASIN:B0006FO7T4)は「eZ」名場面集DVDだけ欲しいな。オリジナルアルバムは持ってるし、なんたらバージョンとか、いらない。
「聖書」のBrand new(略)ver.って聴いたことない、どんなだろう。一番好きなシングルバージョン、私が聴けるのは、実家に置いてきた、NHKの番組に出たときのビデオだけ…
当時(90年前後)の岡村ちゃんが歌ってるとこ見ると、バックコーラスの女の子が、中高生だった私がしてたようなカッコしてるんで、懐かしいやら恥ずかしいやら。サイドゴアや膝丈きっちりのブーツとか、袖の上から腕時計とか…時計なんてもう10年くらいしてない。


今日のお買い物:
Charles&Eddie 「Duophonic」(ASIN:B000007MVR
これ聴いても、ネヴィルブラザーズ聴いても、もはや私はマッカルモント&バトラーみたい〜と思ってしまう…。この人たち今何してるんだろう?
Joe Sample 「Rainbow Seeker」(ASIN:B000003N58
なんとなく、もっとピアノが前面に出てるイメージがあったんだけど、そんなことなかった。
Cooper Temple Clause 「Kick Up the Fire an Let the Flame Break Loose」(ASIN:B0001CNRES
棚を整理してたら、1st(ASIN:B00005UD3O)持ってたけど、それ以降聴いてなかったので…
Frank Sinatra 「Christmas Songs by Sinatra」(ASIN:B000002ARM
先日からイギー・ポップつながり。メリークリスマス。

ジプシーに乗っ取られる日/Andy McCoy「Building on Tradition」


ハノイの新譜が1月に出るそうです(公式掲示板より。ちなみにアンジーというのはアンディの奥さん)
タイトルは「Another Hostile Takeover」ってことで、再結成後はえらいアグレッシブなカンジ。
率直に言って、前作は、ふつうぽいハードロックを、全然ハードロックぽくない声で歌い上げるという微妙なアルバムだったと思うんで…マイケルが自分の書いた曲をソロのほうに回しますように。
今度もカバー曲が入ってたら嬉しいな。
(前回のホール&オーツ、いまだに元はどんな曲なんだか想像できない。あれをダリル・ホールが歌ってんの?)



Andy McCoy「Building on Tradition」('95/ASIN:B000026UIR)を久々に出してきて聴きました。
ハノイ解散後、数々のバンドを経た後にフィンランドからリリースしたソロ二作目。初代ドラムのカジノも参加してます。
このアルバム、私は大好き。マイペースで自慢垂れな性格そのまま。かわいいメロディにキラキラ音、でもちょっとヘンなとこもあって、もし90年代までハノイが続いてたら、こんなかんじの曲やってたかも。で、売れてなかったかも(笑)
日本盤のボーナストラック「Cheyenne」part2は嬉しい。私が一番好きな「涙のシャイアン」の冒頭の語り部分をひろげたもの。めちゃめちゃシブい。昨年の来日公演ではこれを何箇所かで歌ったそうだけど、聴くどころか行けませんでした…

「Dreaming of Japan」なるちょこっとエキゾチックな曲も(えっと、笑っちゃうんですけど…)
アンディの甲高いへなへな声も結構好きです。次の日本盤でも一曲歌ってほしいな。
ちなみに同じころ、マイケルもフィンランドに戻って「Peace of Mind」を出してます。ジャケ写の顔が表裏ともにとても良い(デモリッション〜この頃のルックスが一番好き。私の推測では、この頃から病気になり始めたと思うんで、複雑だけど)。解散後「ワールドワイドなロックンローラー」を目指したものの次々不幸に見舞われ、たぶん、性格のためもあって、ショーギョー主義なんて、と愛妻と猫一匹連れて雪ぶかい町にこもった彼の第二の出発作と、アンディの「単に好き勝手やってる」このアルバムと、聴き比べるとね…


アンディの音楽趣味はいろんなとこで確認できますが、手近なとこで90年に出たレア盤「Lean on Me」のブックレットによると、ハタチごろの「好きなバンド」は「シャングリラスロネッツ」。
「好きなミュージシャン」にはU.K.サブスのアルヴィン・ギブスを挙げており、後にイギー・ポップのツアーに参加したときは彼と一緒でした(このときのライブ盤もすごくいい)。
昔のハノイが胸キュンバンドだったのは、辺境の地で育ったからというのも大きい。彼等が多感な時期を過ごした70年代、フィンランドではどんな音楽が流れてたんだろう?


映画といえば、アンディの伝記映画「The Real McCoy」('99)のサントラも欲しいんだけど、さすがにフィンランド盤しかないんで、聴いたことありません…