ジプシーに乗っ取られる日/Andy McCoy「Building on Tradition」


ハノイの新譜が1月に出るそうです(公式掲示板より。ちなみにアンジーというのはアンディの奥さん)
タイトルは「Another Hostile Takeover」ってことで、再結成後はえらいアグレッシブなカンジ。
率直に言って、前作は、ふつうぽいハードロックを、全然ハードロックぽくない声で歌い上げるという微妙なアルバムだったと思うんで…マイケルが自分の書いた曲をソロのほうに回しますように。
今度もカバー曲が入ってたら嬉しいな。
(前回のホール&オーツ、いまだに元はどんな曲なんだか想像できない。あれをダリル・ホールが歌ってんの?)



Andy McCoy「Building on Tradition」('95/ASIN:B000026UIR)を久々に出してきて聴きました。
ハノイ解散後、数々のバンドを経た後にフィンランドからリリースしたソロ二作目。初代ドラムのカジノも参加してます。
このアルバム、私は大好き。マイペースで自慢垂れな性格そのまま。かわいいメロディにキラキラ音、でもちょっとヘンなとこもあって、もし90年代までハノイが続いてたら、こんなかんじの曲やってたかも。で、売れてなかったかも(笑)
日本盤のボーナストラック「Cheyenne」part2は嬉しい。私が一番好きな「涙のシャイアン」の冒頭の語り部分をひろげたもの。めちゃめちゃシブい。昨年の来日公演ではこれを何箇所かで歌ったそうだけど、聴くどころか行けませんでした…

「Dreaming of Japan」なるちょこっとエキゾチックな曲も(えっと、笑っちゃうんですけど…)
アンディの甲高いへなへな声も結構好きです。次の日本盤でも一曲歌ってほしいな。
ちなみに同じころ、マイケルもフィンランドに戻って「Peace of Mind」を出してます。ジャケ写の顔が表裏ともにとても良い(デモリッション〜この頃のルックスが一番好き。私の推測では、この頃から病気になり始めたと思うんで、複雑だけど)。解散後「ワールドワイドなロックンローラー」を目指したものの次々不幸に見舞われ、たぶん、性格のためもあって、ショーギョー主義なんて、と愛妻と猫一匹連れて雪ぶかい町にこもった彼の第二の出発作と、アンディの「単に好き勝手やってる」このアルバムと、聴き比べるとね…


アンディの音楽趣味はいろんなとこで確認できますが、手近なとこで90年に出たレア盤「Lean on Me」のブックレットによると、ハタチごろの「好きなバンド」は「シャングリラスロネッツ」。
「好きなミュージシャン」にはU.K.サブスのアルヴィン・ギブスを挙げており、後にイギー・ポップのツアーに参加したときは彼と一緒でした(このときのライブ盤もすごくいい)。
昔のハノイが胸キュンバンドだったのは、辺境の地で育ったからというのも大きい。彼等が多感な時期を過ごした70年代、フィンランドではどんな音楽が流れてたんだろう?


映画といえば、アンディの伝記映画「The Real McCoy」('99)のサントラも欲しいんだけど、さすがにフィンランド盤しかないんで、聴いたことありません…