白鳥倶楽部



三遊亭白鳥「落語の仮面 第4話 テレビ仮面舞踏会」
 (中入)
三遊亭白鳥「落語の仮面 第5話 恋する宮戸川
 (5/30・お江戸日本橋亭


恒例のワザオギCD録音の会。オープニングトークの要領で近況などを話して一旦下り、中入を挟んで枕はほぼ無しの二席。録音のために内容が「大人しく」なることよりも、何ともいえない「すっきり」さが寂しい(笑)
ガラスの仮面」で高揚するのが舞台の稽古とその本番であるように、「落語の仮面」も楽しいのはやはり高座のある回。宮戸川、そこで終わりかよ!ともっと見たくはあるけど(笑)色々と引っ掛かるところはあれど(「落語界」では標準ながら「ホモ」は今どきどうよとかね)、よくよくこれだけ話をガラかめに寄せたものだ。たん丈退場時のちょっとしたギャグに白鳥さんの優しさを見た。


それにしても、このシリーズは落語界から女を追放しようとする勢力(って一人だけど。この甘さが白鳥さんがそんなことから遠い人だという証だと言えばそうなんだけども)と主人公が闘う噺でもあるわけだけど、この日は聞きながら、落語がどうとかじゃなく、現実の方が全然、信じられないくらいひどいよなあと思ってしまった。高座は素晴らしかったのにこんな感想で申し訳ない。