KIRINJI TOUR 2014



「新生」キリンジがニューアルバムを提げてのツアー。最終日の人見記念講堂での公演へ。


一曲目はニューアルバムから「だれかさんとだれかさんが」、特に間奏部分でしみじみと、生の方が全然いいと思う。二曲目は四年前のシングル「夏の光」、特にサビの部分でしみじみと、お兄ちゃん、ボイストレーニングしたんだ!と思う。
でも、ここはもう私の居場所じゃないと思ってしまった。メンバーの「キリンジ号」なんて言葉には、椅子から発射して飛び出したくなった(笑)そんなこと音楽に関係ないじゃん、というわけにはいかなくて、お兄ちゃんがメンバーに、メンバーも彼に気を遣ってるのがすごく分かって、皆の演奏もうまくて、まとまってるんだけど、私としては平坦な感じを受けて、つまらなかった。
尤も第一に、この日は席が二階で、皆がいかにも均等に並んで演奏しているのを上から見ていると、おもちゃ箱か何かの中をのぞいてるように感じられたというのもある。第二に、セットリストがあまりに「新しい」曲に偏っていたからというのもある。「嫉妬」「絶交」など、そういうふうになるんだって感じで面白かったから、もう数曲、昔の、他の曲も「新生」キリンジでやってほしかった。